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さて、



『んじゃ、そういう事で
もうええな』



最低限の義理は果たした
いつまでもここにおるわけにもいかん

そう言って立ち上がると
今度は誰も止めてこんし



「とっとと消えろ」

『また来るわ』

「ざけんな!」




こないな文句飛んでくるくらいやし
...すこし、気になることもある



すると




「小官も行こう」

『へ、?』

「ここの森は小官が数多のトラップを仕掛けているのでな」

『あ、なら麓に近いとこまででええからお願いするわ』





そうして安室クンといくつか話した後
フルシカト決めて一服しとる二人に
毒島サンが一言断って

二人で野営地を離れた



ーーーー




『毒島サン....』


「なんだ」





『キミ...わざと罠のとこ通っとらん....!!』




さっきからやけにヘンな歩き方しとるし
木に登り始めたの見た時は若干狂ったかと心配した



そしたら



「...気づいているのだろう」

『あー、まぁ』




...どうやらこの人も気づいとったらしい





『でも、気にせんでええよ
多分狙いはボクやろし』




それを気にしてついてきたんか、と
思ったら




「小官は貴殿のマイクを偵察したくて
案内をかって出たにすぎない」





何言ってんだ?と言わんばかりの顔で
...まったく





『キミらその真っ黒な腹なんとかせえよ
どストレートに偵察ばらしなさんな』





現在木の上なうなんやけど

とにかく、毒島サン的には
あの追っかけ達をおねんねしてもらう手伝いをするつもりはないらしい

しゃーない



『...っよ!』





どさ、っとわざと音を立てて
姿を見せたったら





「いたぞ!」




まんますぐさま囲まれて






『どーも、キミらの主人
素直にゲロる気は....?』

「あるわけねえだろ!」






せやろな





『ほんならま、いっちょ正当防衛使わしてもらうで』




-キィン





そう言って、もう手に馴染み始めたマイクの
スイッチを入れたまではいいんやけど





「ニヤニヤ」

『...』



何か策があるのか、
やけに表情を崩さんアホさんら




そん時




「おーう、ちょいと通しちゃくれねえか」

「んだテメェ!!」





めっっちゃ聞き覚えのある声がして





『なして、まだヨコハマにおるんオマエ』






見慣れた黒いモッフモフのコートと
ド派手なその他アクセサリー





「懐刀が持ち主放り出してるもんだから
とっとと拾いに来たってわけよ」

『胸に手当てて考えろや
この詐欺師』

「はっはっは!」




オッサン、もしかして待ってたん?
...いや、んなわけあらへんか

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blu (蒼)(プロフ) - 紫響さん» 『連絡おおきにな、最近ウチの駄作者頭ポーンしとったんやけど、最近の簓君達見てまた作っとるんよ、もーちょい待ってくれるとありがたいわ』 (10月12日 20時) (レス) id: 09b430d25a (このIDを非表示/違反報告)
紫響(プロフ) - 初コメ失礼します!次の話がパスワード入れないと読めなくなってて困ってます💦 (10月12日 20時) (レス) @page50 id: b7abaf5ff0 (このIDを非表示/違反報告)
blu (蒼)(プロフ) - 「ったく、ケツ叩いて起こさねえとすーぐダラけやがる、おいちゃんから伝えとくぜ、ありがとよ」 (2023年5月5日 18時) (レス) id: 32bbfb5af2 (このIDを非表示/違反報告)
めろり(プロフ) - はじめまして。続き楽しみにしてます。 (2023年5月2日 22時) (レス) @page45 id: 381da42470 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2022年1月30日 10時

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