Il doit choisir l'avenir【hpmi×コナン】

・ ページ27

『コッチに安室透なんて名前居らへんし
なんなら戸籍作ったろか?』

「でも...!」

「警察の前でよく言いますね?」

『ボク先輩』



暫くは強制的にでも
こっちのペースに乗せたほうが
落ち着くやろ

ついでにケラケラとさっきの仕返しをしたると
ｯﾁ、と盛大に舌打ちしよる入間サン
...こっわ



『まぁ、後はいっぺんちゃんと
神宮寺センセにきっちり診てもろて
キミはゆっくり考えたらええよ...肩、痛いんやろ?』

「ッ」

「何?」


ﾄﾝﾄﾝ、と自身の肩を叩いて指摘したれば
なんで、と言わんばかりの透クン



『図星やで?

俺は医療は苦手やけど
そう言う空気を察するのはトクイやからな』

「...ッ!」



MTCには隠し通せたんやろが
流石に俺はそれを武器にやってきたからな

違和感しかあらへんかってん


そしたら



「応急処置程度であれば小官がやろう」

『あ、ぜひよろしゅー』



ｽｸｯ、と立ち上がり
手当てをかって出てくれた
毒島サンに頼むと

二人で奥のテントに入ってったもんで
警戒心の溶けとらん二人と残る



ﾊﾟﾁﾊﾟﾁ、と焚き火の音だけが響くこと数秒...




「サトリかよテメェは」




ﾎﾞｿﾘ、と左馬刻クンが喋り出した




『そないな事出来るんはエスパーだけやて
俺のはタダの経験と予測

たまに簓君に負けるけど』

「...」

『...ま、今日は巻き込んでスマンかったわ
透クンが大丈夫そうなら、明日帰る』


　

簓君の名前出したら
ピキッと固まってしもたんで
ゆっくりと話題を逸らしたら

ｺﾞﾎﾝ、と入間サンが割入ってくる



「これからどうするんですか」

『？』

「目をつけられてるのは、
彼だけじゃないでしょう？」

『あぁ』



たしかに、俺も目はつけられとるし
なんなら異世界人バレなんて
彼より危険度は高いのかもしれん



せやけど、



『俺は自分の事は自分で守れるから
大丈夫やで』

「...そうですか」

『ま、ちょいと仕返し程度はさせてもらうかも
しれんけどな』

「っは!、大層なこった」



やられたままはイヤやねん
オオサカの二人にも
あないな顔させてしもたし

バレた以上、オッサンとも腹割って話せる



『んで、キミらは何が欲しいん?
なんなら合歓ちゃんの情報でも探ってきたろうか

迷子探しは警察に、っていうやろ？』

「...」

『アレ、なんなんその顔?』



「どいつもこいつもポリ公は
おんなじ事しか言わねぇのかよ」

「あ゛?」

『っぷ、組対が迷子....ｯ!
ヤンチャだけやないんやね?』

「笑ってんじゃねえぞ...!」



さっきの左馬刻クン以上に
ﾋﾞｷｯと入間サンに黒ーい笑顔を出させたわ

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