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Aside
ベルさんに慰められて、だいぶ落ち着いた頃には外は雨が激しくなっていました
ベルさんはヴァリアーにこの事を伝えなければいけないので一旦電話しに行ってます
私は父様の形見、鉞家に伝わる名刀『鉞』
この鉞はまだ次の主人が決まっていないはずです。父様を殺した人物がコレを置いて行ったという事は、コレにまだ触れていない即ち、父様を倒したけれど次の持ち主とは認められていないのです。
僕がこの刀で父様を殺した人物を殺せば、名実共にこの刀は僕のモノになります
僕が人生を賭けても継ぐと追い求めた鉞…
ベルさんには悪いですが、ヴァリアーに先を越される前に僕は雨の中、犯人探しに出かけました
どうせまだ犯人は近くに居る筈です
父様程の担い手を倒したのですから喜びのあまりその辺で浮かれていることでしょう
とっとと見つけ出してこの刀を継承しなくては
激しい雨の中
静かな路地裏で
そいつは殺意と興奮の入り混じった恍惚した表情で
まだ地に濡れた己の武器のニ本の槍を眺めていました
僕「鉞家の頭領を殺したのは貴方ですね」
？「そうだぜ。ついさっき殺したんだ」
僕「お手合わせ願います」
そこからは激戦でした
お互いに少しずつ傷を負いながらも決定的な一撃は決まらず、時間が流れていきます
一旦仕切り直してまた剣を交え、鍔迫り合いになって、払って、、、
剣戟が鳴り止みません
お互いがお互いの息の根を止めようと隙を探します
長い激闘の末
Σガキンッ バキッ
鈍い音と共に折れたのは槍の方でした
僕は片方の槍だけずっと一箇所に攻撃し続けていたのです
ヒビが入ったそこは呆気なく綻び砕け散り、それに気を取られている間に僕は刀を心臓に突き立てました
もう1本の刀で相手の首を撥ね、苦しまないように介錯する…父様に言われていたことです
もし、真剣で戦うことがあったら、中途半端な止めは相手を苦しめるだけだ、と。
ドサリ
刀を抜くと相手の体が倒れこむと共に僕は頭から返り血を浴びました
むせ返るほどの血の匂い
この、鉄の匂いは罪の香り
僕が背負っていく罪
僕はこの日人殺しの仲間入りを果たしました
男の血を振り落とすと、鉞が輝きそして…
“未来の世界”で見たことのある僕の武器…名刀『鉞』が生まれたのでした
それからのことはよく覚えていません
ベルさんが来てくれたことは憶えているのですが
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Ａｏｈａ - とっても面白いです。更新頑張ってください。応援してます。 (2017年4月9日 22時) (
レス) id: 5f124529f7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ティグロン | 作成日時：2016年3月26日 15時
