ライに溺れて4

陸 ページ7

ジョ「A、辛いとは思うけど、いつかはこの悲しみに区切りをつけなきゃダメよ
私は仕事で帰るけど…心が落ち着くまで家で安静にね」
私「あり…がと」

泣き疲れて眠って、目が覚めたら10時を回ってた
寝る前に泣きまくったおかげで声はカスカス
どうにかジョディさんにお礼を言って、彼女を見送った

腫れぼったい目を冷やしながらなんとか冷静さを取り戻す
これから…どうしよう

私はコナン君を…義弟を
工藤新一を見守ろうと思ってた
でも…

あの人を秀一さんを喪った私の世界は色を失った

1人で動こうとする私を心配して、なるべく側にいてくれた
“家族”を失った私の側にいてくれた
あの人は私の孤独に気付いてたんだ

工藤一家は大好きだし、新しい家族だって分かってる
でも…
工藤一家はあくまで工藤一家なんだ
有希子さんも優作さんも私を家族として扱ってくれたし、とても良くして頂いているのは分かってる
でもね、やっぱり2人は“工藤新一の家族”であり“工藤新一の両親”なんだ

ふとした時に工藤一家のカタチが浮き彫りになる
その瞬間、どうしようもなく私は1人だと思い知らされるんだ

私「守ってくれるって言ったじゃん
…寂しさからも守ってよ
生きてなきゃ私を守れないじゃん。ばーか」

こんな色あせた世界じゃ、上手く呼吸も出来ないの

柒→←伍

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