ライに溺れて4

柒 ページ8

翌日
ジェームズさんから電話を貰った

ジェ「Aくん、赤井くんを喪ったが…
我々にまだ力を貸してくれるかね？」
私「…。私、暫く何も手に付きません。
今動いても失敗しかしないから迷惑掛けちゃいます
暫く時間を下さい」
ジェ「…。すまない」

あぁ、秀一さんは本当に還って来ないんだ
ジェームズさんなら否定してくれるんじゃないかってちょっと期待してた
でも、ダメだったみたい

私は秀一さんの優しさに触れて、秀一さんの暖かさを知って、弱くなってしまったみたい
前までなら1人でも大丈夫だったのに
今は独りじゃ何も出来ないよ

…もう、こんな苦しい生は終わりにしよう

ジョディさんに秀一さんが死んだと聞いてから時間の感覚が無いし、もう自分が生きる意味が分からないの

pcを立ち上げてあるプログラムを作り上げた
即席にしては良く出来ていると思う

フラフラした足取りで私は数日振りの外へ出た
貴方を想ってイけるように
思い残しをしないように

必要なものを買わなきゃね

薬局で××薬を
酒屋さんで××を
お花屋さんで×××の花束を

買い物が終わった頃にはどっぷりと空に暗雲が立ち込めていた
秀一さんを想いながら海辺へ辿り着く

真っ暗な海へ
9本の黒薔薇の花束を投げ入れた

私「♪〜〜〜♪〜〜〜〜」

唄うのはあの人の魂を想ふ鎮魂歌

捌→←陸

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