その2 ページ7
「ーっランカさん！！！」
カイトが名前を叫んだとほぼ同時
ランカの動きがピタリと止まりー
『…ーっガッ…ハァ…ーっ！？』
胸を押さえて倒れ込んだのだ
急な変化に3大将も一瞬止まるが
赤犬はここぞとばかりに海楼石の手錠をかける
「ランカさん！！」
時同じくして、防御が無くなりやられにやられたルフィも倒れてしまう
ランカは息を切らしながら、手錠を付けた赤犬を睨みつける
『…っゴボッ…ハァ…ハァ…』
口からは新たな血が溢れ出す
赤犬は、右手でランカの頬を撫でる
赤「…漸く、捕まえたぞ…ランカ」
青雉と黄猿も、笑みを深める
『…っあぁ…クソっ…』
赤「ランカを奥へ運んでおけ」
「はっ！」
近くの海兵達に命令すると
3人は海賊達へと足を進める
程なくして、血を吐いて膝をつく白ひげ
それに動揺し攻撃を受けるマルコとジョズ
そして、白ひげに赤犬がマグマの拳を叩き込む
しかし、臆する事無く白ひげは暴れ海兵たちを薙ぎ払う
その姿はまさに怪物と恐れられた海賊
ランカもそれを見つめつつ、なんとか呼吸をする
「ランカ元中将、貴女をお連れします」
『ーっ離…せ…』
処刑台を見れば、今まさにエースの処刑が執行される寸前だった
『っ！許さ…ねぇ…っゴボッ！』
止めようとするが、呼吸もままならない
その時ー
麦「やめろぉぉぉぉぉ！！！」
ルフィが、無意識に覇王色の覇気を放つ
処刑人達が気絶をして処刑は免れる
その姿に、ランカは目を見開いた
そして漸く息を吐き出した
『…っアハハ！！…まだ死ぬ訳にはいかねぇ…！』
ゆらりと立ち上がると、水柱をナイフのようにして手錠を断ち切った
『ーっ…はぁ…あぁ…らしくもなく弱気になっちまった』
歩く度、海面が揺れ
海兵たちは思わず後ずさる
「ランカさん！！」
漸く駆けつけたカイトが名前を呼ぶ
『カイト…ルフィがあそこまでの男だとは…正直嬉しい誤算だ』
「あんた、もう体が…」
『死なすわけには、いかねぇな』
「ーっ！…」
カイトは悲しそうに目を細めると
俯いて頷く
『白ひげを頼むぞ。アレにもまだ死なれちゃ困る』
「…ランカさんは」
『エース解放を手伝うに決まってんだろ』
ルフィに向かって走り出すランカ
カイトはそれを見つめる
「…死なないで下さいよ…」
その言葉は届くことなく戦場の喧騒に消えていくのだった
103.『世話になったな、センゴク』→←102.『ずっと…待ち焦がれていた！』
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椿姫 - どうもこんにちは！とても面白いですね！更新頑張ってください。楽しみです！ (2019年7月25日 17時) (
レス) id: 2e1c06edf3 (このIDを非表示/違反報告)
ふー(プロフ) - はじめまして！とても面白くて女性なのにすごくかっこよく読んでて楽しかったです。次の更新楽しみに待ってます。無理せず頑張ってください。 (2019年7月13日 17時) (レス) id: fcf02ffa3b (このIDを非表示/違反報告)
カナタ(プロフ) - 乱さん» コメントありがとうございます！返信遅くなりすみません…もうすぐ本編更新予定なので暫しお待ちくださいまし……！ (2019年6月27日 23時) (レス) id: fbcd1047f0 (このIDを非表示/違反報告)
乱(プロフ) - このお話とても大好きです！何度も読み返してしまいます笑 更新楽しみにしています！無理せず頑張って下さい！！ (2019年5月31日 11時) (レス) id: 9c157805a6 (このIDを非表示/違反報告)
カナタ(プロフ) - ゆめさん» コメントありがとうございます！『最近暖かくなったとはいえ、女が軽率に脱ぐもんじゃねぇぜ。勘違いした野郎の目に晒させたくねぇんだ(正義のコートファサ…)』 (2019年5月1日 23時) (レス) id: fbcd1047f0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：カナタ
| 作成日時：2019年3月4日 22時
