【名探偵コナン】ドS資産家は暴かれない【逆ハー】part2

その2 ページ43

『貴女は、知っていたんだ。何回か会っていたのか…長年の付き合いかまでは知らないけれど。彼が濃い黒の様な色に混ざるとあまり識別できない事に。だから目の前で堂々と入れた…「ミルク入れてあげるね」なんて言いながら』

山「ーっ」

『疑わない被害者は、そのまま軽く混ぜて飲む…それに毒薬が入れられているなんて毛ほども思わないまま』

ついに、山田は膝から崩れ落ちた

下を向きながら、何かをぶつぶつ呟いていたが

ランカは興味なさそうに証拠品を鑑識に返すと

呆然とそれらを見つめていた目暮警部と高木刑事に目を向ける


『…それで？まだ私達が必要ですか？』

目「ーっ山田美波さん。殺人容疑で逮捕します」


こうして、まるで探偵の様に事件を解決したランカは少し疲れた様にため息を吐き出したのだったー




あの後、軽い話を聞かれて開放された2人は

ゆっくりと帰路に着いていた


「いやー、ランカさん探偵になれますよ！」

『知識と閃きと、洞察力がありゃ誰だって出来る。というか…あんなズサンでお粗末な計画、俺ならやらねぇ』

「まぁ、色々ボロが出てましたけども…あの人、動機だけ分かりませんよね…」

『愛情の絡れだろ。言い争っていた時もそんな会話が聞こえてきていたし』

「あぁー、成る程…アレ？ならなんで怒ってたんですか？」

『あぁ？』

「ほら、毒物が見つかった時…ランカさん、何か怒ってたじゃないですか？」

『………』


少し黙り込んだランカは

カイトをチラリと見つめる


『…お前が、犯人扱いされたからな』

「…へ」



『仲間が濡れ衣着せられたら…怒るだろ』



それだけ言うと、さっさと先に行くランカ

カイトは漸く言葉の意味を理解してー



「〜〜〜っそういうところが、ズルいんですよ！アンタって人はぁ！！」


真っ赤になりながらそう叫んで
慌ててランカの後を追いかけるのだった



そのまま、帰るはずだった

帰りの駅で驚きの再会を果たすことになるとは

2人はまだ知らないー



NEXT コナンズ ヒーント！

''妹''

「次回はあの人と再会！？」

『何時も会ってるんだがなぁ…』

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