その2 ページ48
金を渡して、メモリースティックを受け取ると
アレクはニヤリと笑う
『Sfortunatamente, mi piace. Prego di non farlo.』
(生憎、気に入っててな。そうならないように祈っててくれ)
その言葉を最後に
アレクとウォッカはそこを立ち去るのだった
ウォッカは運転をしつつ
助手席で報告書を作るアレクをチラチラと見つめる
『…なんだ、視線がうるさいぞ』
ウ「っすいやせん!」
『怒ってねぇよ…気になる事があるのか?』
報告書を仕舞うと、前を見たまま問いかけるアレク
ウォッカは恐る恐ると声を出す
ウ「…アレク、イタリア語話せたんスね」
『そんなことか…殆どの国の言葉はマスターしている。いつ何時使うか分からんからな』
ウ「っ…すげえ人ですね、アレクは」
『何他人事のように聞いている?ウォッカ』
信号が赤になり、止まるウォッカ
アレクは、ウォッカを真っ直ぐ見つめていた
『お前も、俺のようになりたいと思い、努力すりゃいい…そうすりゃ、ジンを支えられる優秀な相棒になれるだろうよ』
ウ「っ!…」
『言葉くらいなら教えてやるよ』
ウ「…アレク、少しだけ甘い人ですね」
『気に入った奴にはな…』
その日から、ウォッカがアレクに教えを乞う姿が度々見受けられ
それに嫉妬したジンが2人の時に乗り込んできて一悶着起きてしまったのは
また別の話であるー
そして、アレクが28歳になる頃には
ウォッカは優秀なジンの相棒として急成長を遂げるのだが
だれもまだ知らないー
その夜
久しぶりにベルモットと酒を飲むアレク
『3人?幹部候補が?』
ベ「えぇ…まだネーム持ちではないのだけれど…恐らく。実力は十分よ…多分貴女と同じ歳くらいじゃないかしら」
『…へぇ…楽しみだ』
ベ「…悪い顔してるわよ、アレク」
『こんな俺は、嫌いか?ベルモット』
ベ「…狡い人」
妖艶に笑うベルモット
それに引けを取らない艶美な男に
BARは雰囲気を支配されるのだったー
NEXT コナンズ ヒーント!
"3人の男"
「次回はまたもやランカさん新人教育を押し付けられる!?」
『…いい加減ジンとかがやれば良いじゃねぇか』
「それ新人教育どころか新人破壊されるやつです!!」
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の〜さん(旧もこ)(プロフ) - 私名探偵コナンのキャラほぼ全員推しなのと逆ハー大好物なので嬉しいです!出来たら全員(新一、平次、快斗、警察組、赤井、黒の組織達にも)に恋愛的に愛されたいです。無理ならすみません。更新頑張ってください!誰も氏なないでほしいです。更新まってます! (4月24日 18時) (レス) id: 79dfdf41ef (このIDを非表示/違反報告)
サヤ - いよいよ大詰めですね!これからも楽しみにしてます! (2020年5月25日 0時) (レス) id: 03a4457c27 (このIDを非表示/違反報告)
千帖 - 好きです(( 好みドストライクです。今までの作品も読みました!ドS様最高!カナタ様も最高!無理をせずに頑張って下さい。ずっと応援しています。 (2019年6月15日 20時) (レス) id: ded44c7654 (このIDを非表示/違反報告)
カナタ(プロフ) - 雪さん» コメントありがとうございます!何とか色々更新していますのでこれからもどうぞ宜しくお願いします!そのコメントが作者更新の励みになっております! (2019年5月24日 23時) (レス) id: fbcd1047f0 (このIDを非表示/違反報告)
雪 - 今までの種類全部はまって来ました!!ちょうどコナンにはまった時にこれを見つけてすごい喜びました!!面白い!!これからも更新頑張って下さい!! (2019年5月24日 15時) (レス) id: bf5185d467 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:カナタ | 作成日時:2019年5月1日 23時