その2 ページ17
ふと、有希子に気がついたのか
顔を上げて洋書をしまったランカは
こちらの方へ手招きして呼び寄せる
有「あ、あら!お待たせしたかしら?」
『いいや?私が早く会いたくて来ただけだから』
有希子が席に着いた瞬間、珈琲が運ばれる
その素早さに有希子は目を丸くする
有「あら…」
『その豆、貴女のお気に入りなんですよね?まずはゆっくりしましょうよ…今日はデートなんでしょう?だから私は全力で貴女を甘やかしますから』
そう言って、微笑む彼女に
思わず天を仰ぐ有希子
こうして、二人きりのデートがスタートしたのだったー
今年30歳になる有希子
21歳のランカは年の離れた妹の様に思っていた
しかし、服をコーディネートして
食事を楽しみ
ウィンドウショッピングをしていて
その完璧とも思えるエスコートに
まるで夫とデートした日を思い出していた
『…?、どうしました?疲れましたか?』
有「…ランカちゃん、手馴れてるわね!」
『へ…?』
大手ショピングモールのフードコートで休憩する2人
有希子は買い物した荷物を纏めて置きつつ
目の前の彼女に目線を送る
有「普通、初めてのお買い物って多少なりとも気は使うのよ。でも私は今の今まで貴女に上手くエスコートされてて普段より楽しく、効率よくお買い物出来てるわ!…つまり、女性との買い物に慣れてるわね?」
『…ふふふ、流石推理小説家の妻ですね。お見事な推理ですよ』
有「でっしょ〜!…じゃなくて!」
『?』
有「ランカちゃんは楽しかったの?」
気が付けば、不安そうにこちらを伺う有希子に
ランカは持っていたカップを置いて有希子を真っ直ぐ見つめる
『…有希子さん。私、今日の為に色々と下調べしてきたんです』
有「!」
『貴女に少しでも楽しいって思って欲しくて。だからそれを考えている時も、貴女と一緒に色々と巡った時も、私はとても楽しかったですよ…だから、安心してください』
そう言って、笑うランカ
有希子は、元とはいえ女優だった自分が
まさか女性の笑顔に見惚れることになるなんてその時まで知らなかったのだ
有「…ランカちゃんが男で、優作さんに出会ってなかったら私、猛アピールしてたわ」
『あはは、それは光栄ですね』
こうして、楽しいショピングは
2人の絆を深める事に成功したのだったー
ちなみに
ランカはカイトのお土産に
犬のボールペンを買っていったのは
有希子だけが知るのだった
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の〜さん(旧もこ)(プロフ) - 私名探偵コナンのキャラほぼ全員推しなのと逆ハー大好物なので嬉しいです!出来たら全員(新一、平次、快斗、警察組、赤井、黒の組織達にも)に恋愛的に愛されたいです。無理ならすみません。更新頑張ってください!誰も氏なないでほしいです。更新まってます! (4月24日 18時) (レス) id: 79dfdf41ef (このIDを非表示/違反報告)
サヤ - いよいよ大詰めですね!これからも楽しみにしてます! (2020年5月25日 0時) (レス) id: 03a4457c27 (このIDを非表示/違反報告)
千帖 - 好きです(( 好みドストライクです。今までの作品も読みました!ドS様最高!カナタ様も最高!無理をせずに頑張って下さい。ずっと応援しています。 (2019年6月15日 20時) (レス) id: ded44c7654 (このIDを非表示/違反報告)
カナタ(プロフ) - 雪さん» コメントありがとうございます!何とか色々更新していますのでこれからもどうぞ宜しくお願いします!そのコメントが作者更新の励みになっております! (2019年5月24日 23時) (レス) id: fbcd1047f0 (このIDを非表示/違反報告)
雪 - 今までの種類全部はまって来ました!!ちょうどコナンにはまった時にこれを見つけてすごい喜びました!!面白い!!これからも更新頑張って下さい!! (2019年5月24日 15時) (レス) id: bf5185d467 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:カナタ | 作成日時:2019年5月1日 23時