検索窓
今日:7 hit、昨日:46 hit、合計:275,092 hit

その4 ページ6

『過去の女子と、私が同じかどうか』

幸「ーーー」


『もし、過去の女子の様に私が幸村君以外の誰か狙いなら。今の幸村君が起きない状況はチャンスだからね。それか能力が本当は嘘だったなら幸村君が起きた時にいくらでも責められる…それで赤也君達の目を覚ませてあげられる』

幸「…まぁ、それなら俺は賭けに負けたけどね」

漸く諦めたように、幸村はふふっと笑う


『いや、幸村君は賭けに勝ってるんじゃないのかな』

幸「?」

『だって、私は幸村君を異性的に好きではないけど能力で助けに来てるし。赤也君達の言っていることは真実とも証明できた』

幸「!…君は…」

その時、ぐにゃりと風景が歪む

雫は慌てる事なく幸村に向き直る


『さてさて、幸村君』

幸「!」

『私の事はいくらでも疑ってくれて構わないよ。今から現実世界でハッキリ証明させてもらうからね』

そう言って、好戦的に笑う雫に

幸村も思わず笑うのだった






ピクリ。幸村の手が動く
それとほぼ同時に2人の目が開いた


真「幸村!雫!」

柳「良かった…目を覚ましたか」

2人の目に飛び込むのは
心配そうに、でも安心したようにこちらを見るメンバーの顔だった

雫は体を起こすと1つ伸びをする


『んんん〜…大丈夫だった?』

赤「ハイ!結界のおかげで近づくものは居なかった見たいっス!」

『ん、有難うね〜』

幸「…すまない皆。苦労をかけたね」

真「構わん」

柳「俺達を助ける為だったんだ。俺の方こそ遅くなってすまなかった」

互いに笑い合うと、幸村は雫に向き直る


幸「…助けてくれて、有難う」

『私じゃないよ。彼らを信じた君自身が君を助けたんだよ』

幸「…君って、死ななさそうだよね」

『いきなりどうしたの』

幸村は、握られていた手をそっと握り返す

幸「改めて、俺はテニス部部長、幸村精市だ。よろしくね」

『私は、怪奇現象研究部部長、A 雫。こちらそこよろしく』

幸「君の事気に入ったから、精市って呼んでよ。俺も雫って呼ぶから」

『距離の詰め方早くない?…まぁ良いけど…』

こうして、和解した2人

漸くメンバー全員揃って、このおかしな世界から脱出する事になるのだった

16.始めましょう、遊びましょう→←その3



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (259 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
711人がお気に入り
設定タグ:テニプリ , 逆ハー , 恋愛   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

じゃこ(プロフ) - なんで!!なんで!!こんな面白いんですか!!好きすぎます!!! (2019年12月15日 18時) (レス) id: beb0494169 (このIDを非表示/違反報告)
神羅課長(プロフ) - 最高ォォォォ!!!!ァ"ァ"ァ"ァ"ァ"ァ"ァ"ァ"!!!! (2019年12月14日 18時) (レス) id: 700bfcfee7 (このIDを非表示/違反報告)
歌音 - 更新頑張ってください!! (2019年11月19日 11時) (レス) id: 60755d8909 (このIDを非表示/違反報告)
周助愛し隊団長 - 更新ぷりーぶです!!面白い!! (2019年11月2日 21時) (レス) id: 6cd51c2a27 (このIDを非表示/違反報告)
天元の赤百合 - とっっても面白いので早く続きが読みたいです! (2019年10月23日 2時) (レス) id: 8b1d0909e8 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:カナタ | 作成日時:2019年2月12日 22時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。