【テニプリ】モブ少女の無敗記録【逆ハー】part2 (ページ7)

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16.始めましょう、遊びましょうページ7

幸村も起きたと言うことで
今後の計画を話し始める雫

『さっき、倒したのが1番目の怪談。"音楽室のヴェートーベン"』

赤「雫先輩がすっげぇカッコよかったやつっスね！」

『有難う…あと残るは5つ。これを解決すればこの世界から脱出できる』

そう言いながら、懐から取り出したメモ

だいぶ古いものなのか
ページはかなり色褪せていた

『これは、恐らく私達の様にこの世界に囚われた誰かが残した日記のようでね。一通り読んでみたんだけど…かなり有力な情報が書いてあるんだよ』

ブ「有力な情報って？」

『残り5つの、怪談のヒントさ』

ページを捲ると
殴り書きの様に5つの文章が書かれている

・踊る人体模型

・トイレの花子さん

・体育館の首なし少年

・顔がある顔なし少年

・存在しない7番目

文章を読んだ柳は眉を顰める

柳「…随分、文が入り乱れているな」

『そうだね。乱雑に言葉を並べた様なものもあるように感じるけど…恐らく、書いた本人も感じるままにメモしたんだろう』

柳「それと、もう1つ気になるのが…これでは不足しているのでは無いか？」

仁「…ほんまじゃ。7つ目が無いのぅ」

音楽室のヴェートーベンを合わせても

6つしか書かれていない

雫はメモを閉じると、懐に仕舞う

『本来、7番目とは存在しない怪談になってるからね…私の予想なんだが、7番目は他の6つを解決しないと現れないと思うんだよ』

ブ「解決…？」

『まぁ、それは後にしよう。まず一つ一つ手早く解決していかないと…ここは長居する場所では無いからね』

生「まず、何から始めましょう？」

雫が立ち上がると、つられて立ち上がるレギュラー陣

少しだけ考えた後、出口から右の方を指さす

『とりあえず、場所が分かってる怪談からだね。"トイレの花子さん"の所へ行こう』

雫がいる安心感からか
誰もそれを止めようとはしない

こうして一行は3階のトイレへと向かうのだった

『…ここ、なんだけど…私が行くから待っててくれるかな？』

誰もいないとはいえ、女子トイレに入るのははばかられたレギュラー陣

雫を心配そうに見送りながら外で待機する事になった

トイレの一番奥の扉の前に立ち

3回ノックする

『…"はーなこさん、遊びましょう"』

雫がそう囁いた瞬間

扉がゆっくり開いたー

出てきたのは、おカッパ頭の少女ー
ではなく

現代っ子らしい可愛い女の子だった