【テニプリ】モブ少女の無敗記録【逆ハー】part2 (ページ3)

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15.夢は記憶の整理場所であるページ3

『ー成程、忘れ物を取りにと鍵を返す為にね…』

テニス部のここに残った理由を聞いた雫

丸井は雫に問いかける

ブ「そういや、雫は何でここに？」

『ブン太君は聞いてないっけ？…私は、赤也君に話した後気になることがあってね。調べ物をする為に図書室に篭っていたら巻き込まれてしまったという事だよ。まぁ君達が居たから結果オーライにしておこう』

柳「これで、お互いの現状は報告出来たが…」

ノートに書き終えた様で、声を出した柳は
背後のベットに振り返る

そこには、まだ眠りから覚めない幸村が

雫は眉を顰める

『…あの幽霊には幸村君を夢の世界に閉じ込めるほどの力なんて無かった筈…』

ガリ、飴玉を噛み砕くと
雫は立ち上がる

『流石に、ここまで起きないのも心配だし迎えに行ってくるよ』

ブ「迎えにって…？」

ガラガラ…近くの椅子をベット脇に引き寄せ、幸村の傍に座る

『夢の中にさ、すぐ戻ってくるよ…あぁ、その間は…雅治君、ちょっとおいで』

仁「おん、なんじゃ？」

雫の傍に立って、しゃがむ仁王
雫は仁王のヘアゴムに指を添わせた

パァ…と光が放たれ、直ぐに消える

『…よし、これでこの部屋にある程度結界を改めて仕掛けたよ。もしそれ以上のものが近づいていたらそのヘアゴムが光る様になるから。そしたら赤也君はこの組紐使って祓い退けて』

そう言って赤也に渡したのは、ボロボロだったはずの組紐
今は綺麗に補強されていた

赤「おっ、俺っスかぁ！？」

『さっきも上手く使えたでしょ？大丈夫。君なら私のコレを上手く使えるよ』

赤也は、雫に背中を押され
赤くなりつつ組紐を受け取り腕につける

『よし…じゃあ、ちょっとだけ行ってくる』

そう言って、幸村の右手をしっかり握ると
雫はゆっくり目を閉じたー

そのまま、雫も眠るように意識を失って
ベットに倒れ込む

残されたメンバーは、雫が無事に幸村を起こして2人で目を覚ましてくれるように

ただ祈るしか無いのだった