第三十一訓 どうでもいい事に限ってなかなか忘れない ページ20
パキッ…
昼下がりの万事屋
食器の片付けをしていたランカは
銀時がいつも使っている茶碗がひび割れたのを見て
目を細めてそれを片付けるのであった
その少し後
慌てたようにお登勢から聞かされたのは
銀時が交通事故で怪我をして意識不明だと言う内容だった
病院で治療を待つさなか
慌てて駆けつけてきた新八達と騒ぐお登勢達を尻目に
ランカはずっと治療中の扉を見つめていたのだったー
治療が終わった銀時は、頭を強く打った以外の外傷は無かったようで
皆も安心したようにため息を零す
登「なんだぃ、元気そうじゃないか」
神「心配させて!もうジャンプなんて買わせないからネ!」
新「心配しましたよ、銀さん」
『てめぇが死ぬたまだとは思ってねぇがな』
ボーッとしていた銀時が
不意にランカたちに目線を向ける
銀「誰?」
「「「「『?』」」」」
銀「君達は、僕の知り合いなのかい?」
その瞬間、全員思わず白目を向いたのだったー
医「記憶喪失だね〜、怪我は大したことないんだけどね。頭を強く打った拍子に記憶もポローンと落としてきちゃったみたいなんだよね」
新「落としたって…そんな自転車の鍵みたいな言い方やめてください!」
医「事故前後の記憶がちょこっと消えるってのはよくあるんだがねぇ。彼の場合自分の存在も忘れてるみたいで、ちょっと厄介だな」
『…銀時、本当に覚えてる事はねぇのか?』
ランカが銀時の手を握り、目線を合わせる
銀「先生、先程から女神様が見えるんですが。これも頭を打った影響なんですか?」
医「坂田さん。心配いらないよ。彼女は私の婚約者だよ」
新「先生、彼女は女神でも貴女の婚約者でもなく僕らの雇い主の1人です。妄想も大概にしてください」
神「つーか、銀ちゃん記憶あるダロ」
医者が言うには、記憶の枝を揺れ動かす事が出来れば記憶も戻るだろうとの事で
とりあえず一行は銀時を街に連れ出すのだった
万事屋の前に連れてくるが、思い出さない銀時
銀「ここが、僕の住まいなんですか?」
『あぁ、お前はここで何でも屋をしていたんだ』
銀『何でも屋…駄目だ、何も思い出せない』
神「まぁ、何でも屋っつかほとんど何にもやって無いアル。プー太郎だったアル」
新「収入は殆どランカさんがバイトしてくれて稼いでましたからね、ヒモでもありましたね」
銀「プー!?ヒモ!?この年で!!?」
顔を引き攣らせ叫ぶ銀時
神楽はそれに畳みかけていく
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カナタ(プロフ) - マモンさん» 質問ありがとうございます!お返事遅くなりすみません。沖田くんはドSさんの事は憧れと好意が半々という感じです。ただ土方さんには絶対渡したくないというような感じですね!今後どうなっていくのかはお楽しみ下さいまし……! (2019年2月8日 22時) (レス) id: fbcd1047f0 (このIDを非表示/違反報告)
マモン - 質問です。沖田君は夢主の事が好き何ですか? (2019年1月14日 12時) (レス) id: 69cfea310d (このIDを非表示/違反報告)
カナタ(プロフ) - もりこさん» コメントありがとうございます!これからもどうぞゆるりとお楽しみくださいませ! (2018年12月19日 22時) (レス) id: fbcd1047f0 (このIDを非表示/違反報告)
もりこ - 更新きたー(´∀`)嬉しいです、楽しみにしてました!これからも頑張って下さい! (2018年12月15日 23時) (レス) id: f6bdc70858 (このIDを非表示/違反報告)
カナタ(プロフ) - Flower 。さん» コメントありがとうございます!お返事遅くなり申し訳ありません!この作品は更新すると1話がかなり長くなる為他の作品より不定期ですが、今月は毎日作者の作品どれか更新してますのでぜひゆるりとお待ち下さいまし! (2018年12月11日 22時) (レス) id: fbcd1047f0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:カナタ | 作成日時:2018年9月7日 22時