【銀魂】ドS黒死蝶と銀色の魂【逆ハー】part3

その3 ページ19

そこには収録中の映像が流れており

ランカは幾つか見た後、唐突に真実を悟って

急いで新八の元へと走り出したのだった




『っ！』

今まさに振り被ろうとした新八の木刀を素手で止めるランカ

新「っ！？…ランカさん…？」

『止めとけ新八、何となく真実は見えたが…殴る価値もねぇんだろ？この無様な姿で十分だろ』

気絶したままおもらしをするGOEMONに
新八は木刀をゆっくり下ろした


『さぁて、じゃあ行こうじゃねぇか。真犯人を皆の前で突き出してやろうぜ』

新「！…はいっ！…アレ？ランカさん、ここ男子トイレ…」

さっさと出ていくランカを
新八はGOEMONを引きずりながら慌てて追いかけたのだった


そして、真犯人とは別にお通をストーカーしていた男もいて
なんと全身真っ黒の天人

更に脅迫状はお通の母でありマネージャーがお通と別れさす為に出した嘘だった

こうして、複雑そうで簡単な事件は
漸く終わりを告げたのだった





お通に、これからもファンとして守り抜くと違う新八
お通もどこか少しだけ嬉しそうで

ランカはそんな2人の背中を優しく見つめる



通「あ…そうだ、しんじ君」

新「だから、新八なんですけど…」

お通は、チラリと背後でピン子にサインをねだる2人を見つめながら壁にもたれて待っているランカに目をやると

少しだけ頬を染める


通「こ、今度…個人的にお食事でもどうですか？って…あのお方に伝えて貰えないかな？///」

新「…えぇぇぇぇぇえ！！？」

アイドルの不運な恋は
まだまだ終わりそうにないのだったー





〜オマケ〜

新「嘘だ…ライバルがランカさんなんて…」

『新八どうしたんだ？』

銀「絶望しか背負ってない顔してんな〜」

神「またあの女に振られたアルか？」

新「どう頑張っても勝ち目なくない？お通ちゃんがダメダメなヒモ男がタイプってぐらいじゃないと無理ゲーだよね？」

『…新八ー、よく分からねえけど早く元気になれよ』

新八の心、ランカ知らずなのだったー

第三十一訓 どうでもいい事に限ってなかなか忘れない→←その2

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す