【銀魂】ドS黒死蝶と銀色の魂【逆ハー】part3

第二十九訓 テレビとか新聞とかちゃんと見ないとダメだって ページ15

早朝の万事屋

いつも通り朝食を作っていたランカは
神楽の悲鳴で火を止めて洗面所へと向かう

『神楽ー？どうした…』

神「ゴキブリがいたのヨ！！シェイプ！シェイプアップMe！！」

銀「ヘルプミーな、お前宇宙最強のくせしてゴキブリ怖いの？」


カラーン………


お箸が落ちる音に振り返ると

表情筋を捨て去ったような顔をしたランカが立っていた


『…ゴキ…ブリ…？…あんなに掃除には気を使ったのに…アレが出たのか…？』

銀「…あのー？ランカちゃん？」

『…銀時、頼む…』

目を泳がせるランカに
銀時はピンと思いつく

銀「…もしかして、ランカもダメなの？ゴキブリ」

『虫全般は全く問題ないんだが…アイツらなんでも出来るだろう？核戦争後の世界でも生き残れる生命体に勝てる要素がねぇんだ』

神「闘う前提で考えるランカ姉、素敵アル！」

銀「そーだったんだ…まぁ、怖いなら俺の腕に捕まっても良いんだよー？」

『…考えておく』

ランカに頼られた銀時は
機嫌よくゴキジェットを手に神楽の押し入れに向かう

そして開いたその瞬間
銀時の叫び声が万事屋に響き渡るのだったー



新「おはようございます…って、何してるんですか？ランカさんまで…」

万事屋にやってきた新八が見たのは
地面に倒れる銀時と
お互い抱き締め合う神楽とランカ

銀「ものっそいゴキブリが！！」

神「パルプ！パルプフィクション！」

『アレはヤバいアレはヤバい』

銀「ヤベーよ、ヘルプミーなってツッコミもランカちゃんしてくれねぇよ…アレ？なら今やりたい放題じゃね？部屋連れ込んで既成事実作れるくない？」

新「何処までも屑か！…全く、ランカさんはともかくゴキブリ程度に情けないですよ」

銀「ランカに甘過ぎるだろ姉弟揃ってよォ…おーい志村、後ろ後ろ」

新「へ…？」

神楽の押し入れに向かっていた新八は
背中に自分と同じ程のゴキブリに気づき

万事屋にまた大きな悲鳴が響くのだったー







取り敢えず部屋から逃げ出した一行は
何とか今駆除しないと街に出ては大変な事になるのだけが分かった

銀「新八、殺虫剤はどうした？」

新「アンタ真面目な顔してますけど珍しく弱ったランカさんずっと抱き締めて撫でてんの見えてますよ、正気になったランカさんにボッコボコにされろ…あ、中に忘れてきました」

銀「んだよ、だからお前は新八なんだよ」

神「これだからお前はいつまでも新八なんだよ」

怒った新八が中に入り、ゴキブリに襲われたのだったー

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