その5 ページ38
ニヤリと笑い、自分を見下げるランカ
その姿に、さっちゃんの胸は何故かときめいたのだった
先に言った2人を見送ると、男達に向き直るランカ
『さぁて…さっさと片付けて帰らねぇと。神楽と新八ももう気づいてるだろうし…』
左手のブレスレットに力を込めて、刀を出すランカ
『安心しな…殺しはしねぇよ。俺を楽しませてくれよ!』
そして何十という男達をあっさり倒して2人の後を追いかけ屋敷の中へ入るのだった
裏庭にて、出っ歯で毛むくじゃらを見つけたランカ
銀時がトドメの頭突きしたのを見た瞬間
よろけ倒れる銀時を支えた
『っと…お疲れ、銀時…あんたも大変だったな…始末屋さん?』
さ「!…あなた、最初から気づいてたのね…」
『銀時の部屋の掃除をしたのは俺だからな。何か事情があると思ったから何も言わなかったんだが…』
さっちゃんは、ぐっと口を噛み締める
さ「…なんで…あなたの大切な人なんでしょ?危険に巻き込まれると分かって黙ってたの?」
ランカは銀時の腕を自分の肩に回すと
さっちゃんをまっすぐ見つめる
ナイルブルーの瞳はどこか冷たく見えた
『銀時を、舐めるな』
さ「ーっ!?」
『こいつは…銀時は、俺が銀河中を巡り選んだ男だ…こいつが俺の器を満たしてくれるのに1番近い存在だ…そんな男が簡単に殺られたりしねぇよ』
さ「…そう…」
さっちゃんは、どこか少しだけ羨ましく感じながら
3人は人質に取られていた男達と共にその場を離れるのだった
少し離れたお寺でランカに手当を受ける銀時
さっちゃんがしようとしたのだが見えていないのかあらゆる所に湿布を貼るのでランカに変わったのだ
立ち上がり、歩き出す銀時とランカ
さっちゃんは目線を俯かせ黙り込んだ
銀「困ってんなら、こんなまどろっこしいことしないで万事屋に来いや」
『いつでも依頼を受け付けてるからな』
その言葉に目を見開くと、フッと笑うさっちゃん
「さっちゃん、アレは惚れちまったかねぇ…」
「どっちにだぃ?」
「そりゃ、どっちも…かねぇ」
さ「…馬鹿な人達ね…」
後日
『………』
目を覚ますと、何故か天井からじっとこちらを見つめるさっちゃんがいた
『………何してんだ』
さ「貴女に真っ直ぐ見つめられたあの時の目が忘れられないの…私を罵って下さい!!」
『…女を罵る趣味はねぇよ…』
またもや増えたストーカーに
ランカは諦めたように溜息を零したのだった
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もりこ - こちらでは初コメントです。今更新されてることを知りました!この作品大好きです!夢主ちゃんがかっこよすぎです!これからも更新頑張って下さい! (2018年8月23日 11時) (レス) id: f6bdc70858 (このIDを非表示/違反報告)
カナタ(プロフ) - 千佳華さん» コメントありがとうございます!夢主さんはイケメン女性を強くイメージしてるのでそう思って頂けると最高に嬉しいです!これからもどうぞお楽しみくださいまし! (2018年8月21日 21時) (レス) id: fbcd1047f0 (このIDを非表示/違反報告)
千佳華(プロフ) - 夢主ちゃんイケメンかよ!...と思わず叫んでしまうくらい夢主の性格好きです。 (2018年8月20日 2時) (レス) id: 6ba1c8129e (このIDを非表示/違反報告)
カナタ(プロフ) - もりこさん» コメントありがとうございます!本日更新させて頂きますのでどうぞお楽しみくださいまし! (2018年8月19日 23時) (レス) id: fbcd1047f0 (このIDを非表示/違反報告)
カナタ(プロフ) - ゆめさん» コメントありがとうございます!ドMさっちゃんがドS黒死蝶に落ちないハズがなかったです! (2018年8月19日 23時) (レス) id: fbcd1047f0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:カナタ | 作成日時:2018年2月8日 23時