その5 ページ18
ぶっ飛ばされる高杉
銀時は流れる血をそのままに高杉を見下ろす
銀「…あと、黒い蝶だぁ?…あいつは蝶は蝶でも…籠になんて収めていい蝶じゃねぇんだよ…あいつは、自由に飛んでるのが…何よりも似合うんだからよ」
その目は、先程とは違い
酷くどす黒い血の色をしていた
銀「それをお前が邪魔するなら…俺は許さねぇ」
そう言い残し、銀時は騒ぎの元へ走り出した
高杉はそれを見つめると口元を歪ませる
高「…てめぇだって、腹ん中に俺くらい真っ黒な獣飼ってんじゃねぇか…」
そしてその場を後にするのだった
『っはぁぁぁ!!』
ブレスレットを刀に変形させ、カラクリ達を断ち切って行くランカ
漸く平賀の元へ辿り着いたと同時に、銀時とも再会できた
『銀時!』
銀「ランカ!無事だったか…」
少しだけ安心したように息を吐くと
平賀に向き合う銀時
ランカは新八の元へ歩み寄る
『怪我はないか?新八』
新「は、はい…」
どうしようもない復讐心と後悔に苛まれ
平賀は今回の謀反を起こしてしまった
対峙する銀時と三郎
そして刀が振るわれるその瞬間
三郎は確かに、砲撃する腕を下ろしたのだ
断ち切られる三郎
平賀は駆け寄ると、なぜ撃たなかったのか聞く
三「"オ…オヤジ…カラクリ…テル…アンタ…スキダッタ…マルデ…ガキミタイニ…ハシャイデル…ヨウデ…スキ…ダッ…タ…"」
そして静かに音を止めた三郎
平賀は口を噛み締め俯く
銀時達はそれをただ見つめていた
平「…なんだってんだよ…どいつもこいつもぉ!!…どーしろってんだよぉ…」
声を震わしながら叫ぶ平賀
銀時はゆるく空を見上げる
銀「…さぁな…長生きすりゃいいんじゃねぇのか」
『…それで、アンタが息子さんを忘れなきゃいいだろ』
こうして、カラクリの暴走による事件は静かに幕を閉じたのだったー
平賀源外の手配書の前で立ち尽くすのは高杉
それに声を掛けたのは桂だった
高「遠に牙なんぞ失くしたと思っていたが…思わぬ誤算だったぜ」
桂「何かを守ろうとする時、人は誰しも牙を剥くもの…守るものも何も無いお前は、ただの獣だ。高杉」
それに笑う高杉
高「獣で結構。俺には守るのも必要なのもあいつだけでいい…俺は壊すだけだ、獣の呻きが止むまでな…」
立ち去る高杉を見つめる桂
その脇にふと見た事のある顔がー
桂「…ふっ、前よりいい顔になったじゃないか」
そして桂もゆっくり反対の道を歩くのだったー
424人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「銀魂」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
もりこ - こちらでは初コメントです。今更新されてることを知りました!この作品大好きです!夢主ちゃんがかっこよすぎです!これからも更新頑張って下さい! (2018年8月23日 11時) (レス) id: f6bdc70858 (このIDを非表示/違反報告)
カナタ(プロフ) - 千佳華さん» コメントありがとうございます!夢主さんはイケメン女性を強くイメージしてるのでそう思って頂けると最高に嬉しいです!これからもどうぞお楽しみくださいまし! (2018年8月21日 21時) (レス) id: fbcd1047f0 (このIDを非表示/違反報告)
千佳華(プロフ) - 夢主ちゃんイケメンかよ!...と思わず叫んでしまうくらい夢主の性格好きです。 (2018年8月20日 2時) (レス) id: 6ba1c8129e (このIDを非表示/違反報告)
カナタ(プロフ) - もりこさん» コメントありがとうございます!本日更新させて頂きますのでどうぞお楽しみくださいまし! (2018年8月19日 23時) (レス) id: fbcd1047f0 (このIDを非表示/違反報告)
カナタ(プロフ) - ゆめさん» コメントありがとうございます!ドMさっちゃんがドS黒死蝶に落ちないハズがなかったです! (2018年8月19日 23時) (レス) id: fbcd1047f0 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:カナタ | 作成日時:2018年2月8日 23時