【銀魂】ドS黒死蝶と銀色の魂【逆ハー】part 1

その2 ページ28

銀「ど〜してこ〜なるのっ？」

『そういう星の元なんだろ』

脱獄犯の男の言う通り道を進みながら銀時とランカは男に言葉をかける

銀「おじさーん、こんな事してホント逃げ切れると思ってんの？」

『ガッツは認めるがそこまで人生甘くねぇぞ』

「逃げ切るつもりなんてねぇ…今日1日だ。今日1日自由になればそれでいい」

人質の神楽は脱獄犯の腕の中で涎を垂らすほど爆睡をかましていた

「大切な日なんだよ…今日は」








通「みなさ〜ん！今日はお通のライブに来てくれてありがとうきびウンコ！」

「とうきびウンコォォォォ！！」

暑苦しい空気と熱気に包まれたライブ会場

そこでポカン…と見つめる銀時とランカ

神楽は男と一緒にライブを楽しもうとしていた


銀「てめェェェ！！人生をなんだと思ってんだ！！！」

銀時が脱獄犯にカカト落としをキメる

脱獄犯は人生を棒に振ったからこそ、大切なその時が分かると言い張りライブを楽しもうとする

銀「やってらんねェ。帰るぞ、ランカ、神楽」

神「えぇ〜、もうちょっと見たいんきんたむし」

『慣れれば意外と楽しいゾウリムシが！』

銀「影響されてんじゃねぇ！てかなんでランカは罵倒チックな語尾なの！？」

『なんかこう…降ってきた』

銀「やばいよランカちゃん意外とノリいいタイプだったよこの子！」

新「もっと大きい声で！！」

銀「！」

『ん…？』

聞いた声に2人はそちらを向くと

青いハッピに身を包んだ新八が声を張り上げていた

新「おい！そこ何ボケっとしてんだ声張れェェ！！」

「すんません隊長ォォ！！」

銀「オイ、いつから隊長になったんだオメーは」

『ツッコミ時より輝いてるなオタメガネ』

新「俺は生まれた時からお通ちゃんの親衛隊だぁぁぁ！…ってぎゃぁぁ！！？銀さん！？ランカさん！？なんでこんな所に？」

銀「こっちが聞きたいわ」

『急いでるように見えたのはこの為か…』

ランカは少しだけ呆れたように笑うが

銀時は険しい顔つきを見せた

銀「てめー、こんな軟弱なもんに傾倒してやがってたとは、てめーの姉ちゃんに何て謝ればいいんだ」

新「僕が何しようと勝手だろ！ガキじゃねーんだよ！」

自分のテリトリーだからかいつもより強気な新八

ランカは目を少しだけ細める

『へぇ…ガキじゃねぇんなら…何しても構わねぇと？その考え方こそガキだがな』

新「なっー」

そこへ、声をかけられる

その3→←第七訓 一度した約束は死んでも守れ

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す