【銀魂】ドS黒死蝶と銀色の魂【逆ハー】part 1

第十訓 疲れた時は酸っぱいものを ページ41

スーパーの袋と、駄菓子屋の袋をそれぞれ持ったランカと神楽は万事屋の帰り道を歩いていた

神「ひゃっほぃ！ランカ姉、ありがとうネ！」

『それ位は構わない…にしても、神楽は趣向が中々渋いな…』

神「母ちゃんの乳にしゃぶりつくのはガキだけネ！」

酢昆布にしゃぶりつきながら嬉しそうに笑う神楽に苦笑しつつ二人で歩く

ふと、万事屋への階段の下に子供たちが集まっていた

神楽が近づくと悪口をはきながら去っていくガキンチョ達をスルーしつつ

ランカと神楽はその先を見つめる


そこには、座っているのに立った神楽より大きな真っ白の犬が捨てられていたのだった

神「わぁっ」

『…』








万事屋に戻ったランカと神楽

新八は掃除をしていたようで二人を迎える

新「お帰りなさい、ランカさん、神楽ちゃん」

『あぁ、ただいま』

神「ただいまヨ〜」

新「トイレットペーパー買ってきてくれた？」

神「はいヨ」

神楽が渡したのは、ロール１個

新八は口元を引き攣らせながら問う

新「…あのさぁ、普通は何ロールか入ってるやつ買ってくるんじゃないの？」

『新八、俺が12個入り買ってきておいたから安心しろ』

そして言い争う2人を他所にランカは寝ている銀時へと近づく

『銀時…起きてくれ、銀時』

銀「んぁ…？…女神様がとうとうお迎えに来てくれたんか…こりゃ最高だ」

『寝ぼけてんじゃねぇぞ天パ…アレ…どうしよ』

コテン、とすこし困ったふうに首を傾げるランカに内心悶えつつ
銀時は指さされた方を見る


そこには、当たり前の様に座っている大きな白い犬がいたー


新八もその存在に気づいて思い切り叫ぶ

新「ぎゃぁぁぁぁ！何コレぇぇぇ！？」

神「表に落ちてたアル、カワイイでしょ？」

銀時もランカを連れながら目の前に立つ

銀「落ちてたじゃねーよ、お前拾ってくんならせめて名称のわかるもん拾ってこいや」

『…アレ…どこかで見た覚えが…』

神「定春」

新「今つけたろ！明らかに今つけたろ！」

そして神楽から首にあった手紙を渡される

銀時はその内容にキレるが神楽とランカは気にせず定春を撫でる

銀「万事屋つったってなぁ、ボランティアじゃねぇんだよ！捨ててこい！」

神「嫌アル！こんな寒空の下放っぽいたら死んでしまうヨ！ランカ姉もそう思うネ？」

澄んだ瞳で見られ、ランカも少し口篭る

元来女子供に優しい上、意外に動物好きなランカ

銀時の方をチラリと見つめた

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