【銀魂】ドS黒死蝶と銀色の魂【逆ハー】part5

その3 ページ28

そこで、新八と神楽はすでに寝ていることに気がつく銀時

銀時の意見に同意したのは阿国だった


阿「結末が分かっていようが、そこに辿り着くまでの展開が楽しめるのなら…わしは満足じゃ」

結末は変えられない
漫画と同じで、生きる事もまた同じだと言う阿国に銀時は立ち上がり近くに寄る


銀「確かに、漫画の結末は決まってるかもしれねぇな。だがな、自分の人生に関しては俺もお前も読者じゃねぇ。作者の方だよ」

阿「！」

阿国が読んでいたジャンプを片手に後ろへ下がる銀時

銀「結末くらい、変えられるだろ」


阿国はそれを聞いて優しく笑う


阿「…面白い男に、好かれるんだのう。ランカ」

『…俺の周りは、男も女もいい奴揃いだからなぁ』

そう言いながら

屋敷の外が少しざわつくのをランカは肌で感じ取るのだったー






程なくして、侵入者が現れたことを巫女のおばば達が伝えに来る

侵入者が来れば、自分たちが戦えばよいと言う銀時

その瞬間、下から現れた忍び達

ランカは咄嗟に阿国を抱きかかえ

銀時はランカ達を背中に庇う

銀「ランカ！ガキ頼むぞ！」

『こんな事でくたばるなよ、銀時！』

襲いかかる忍び達を相手取る銀時達

その時、何かが見えたのか阿国はランカから離れて部屋を出て行く

『っあくちゃん！』

それを追いかけると、くらい広場へと出る

阿国が中央で立ち尽くすので、ランカも追いついて阿国の前に立つとー



背後の気配に、咄嗟に阿国を庇う

音もなく立っていたのは服部全蔵だった


阿「…この者は関係ない。何処へでも連れて行くがよい」

『っあくちゃん！…やるんなら、受けて立つぞ』

服「…あんたとやり合うのは嫌じゃねぇが…その前にお前に１つ聞きたい事があってな」

阿「っ！」

服「お前の持つ天眼通。その目でいっちょ見てもらいたいもんがあるんだわ」

それと同時に、忍達が追いついてくる

それを網をかけて足止めすると問いかけた


服「俺があいつら裏切ってお前達に着くとして…勝算はどのくらいあるんだ？」

阿「…めろ…お前、死ぬぞ…！」

『…』

ニヤリと笑う服部、指を鳴らして喜ぶ

服「いいねぇ。やっぱりこっちの方が暴れがいがある」

そう言って、煙幕を投げると

阿国を抱えるランカごと抱え走り出す服部

阿「っわしの事はよい！ランカを連れて逃げてくれ！」

服「逃げるって、どこにだ？」

『まだ依頼も完了してねぇからな…俺は降ろしてくれねぇか？』

服「あんた居ても、羽一枚くらいしか重さは変わらねぇよ」

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