【銀魂】ドS黒死蝶と銀色の魂【逆ハー】part5

その2 ページ27

阿「次は、少女漫画がいいのう。最近の少女漫画は過激だとかでばあやたちがジャンプしか見せてくれんのじゃ」

服「…逃げねぇのか」

服部の問いかけに、阿国は少しだけ寂しそうに前を向く

何処へ逃げても、未来は変わらない

利用される未来も、それを予見するのも

もう全て諦めたのだという少女に

ランカと服部はただ阿国を見つめる

そのうち、阿国を呼ぶ声がしてランカは座布団ごと阿国を抱える

離れようとする服部を阿国は引き止める

阿「約束じゃぞ…次は、少女漫画じゃ」

それに答えるでもなく立ち去る服部を
ランカは黙って見つめるのだったー







阿国に警護をつけるという話になり

阿国はランカを連れて広場へと向かう


そこには、巫女のおばば2人と
いつもの万事屋メンバーが座っていた


『あれ？お前ら何してるんだ？』

銀「それはコッチのセリフ！」

新「何してるんですか？ランカさん！」

神「ランカちゃん、子供の息抜き相手するって話ネ！」

『天眼通の持ち主のとこなんて言ったら、お前ら絶対ついて来ただろうが』

銀「こうなりゃ、ランカちゃんも一緒に仕事しよう」

『………』

呆れたように溜息を吐き出すランカ

そうしてなんやかんやでランカも阿国の護衛に当たることになるのだったー





呆れるほど近くで護衛しようとする3人

食事の時まで騒がしい3人に

阿国も思わず笑みを浮かべる

『阿呆みたいに騒がしいだろ？』

阿「…ほうじゃの」

阿国の答えに、ランカも楽しそうに笑うのだった




夜になり、ジャンプを読む阿国

そのすぐそばで、好きな小説を読むランカ

後ろの方では眠そうにする神楽と新八

違うジャンプを読む銀時が居た

新八は、何度も何度も同じジャンプを読む阿国に関心さえ感じていた

銀「ジャンプってのはなぁ、ついつい何度も読み返しちまって、自分を制御できなくしちまうもんなんだよ」

神「マジでか！まるで毎回見れないと知りながらそれでもランカ姉のお風呂覗きに行く銀ちゃんネ！」

新「そんなToL●VEる!みたいな事してたの！？」

『銀時…？』

銀「たっ、たしかに！結末がわかってるもんを読んでも味気ねぇかもしんねぇけどよ。それでもなんかよくわかんねぇけど面白えんだよ」

怒りを滲ませるランカの声に慌てて話を合わせる銀時

銀「例えるなら、昨日ランカちゃんに渡して振られたラブレターが今日なら返事書いてくれるかもーってなるアレかな…アレ？違う？」

その3→←第六十三訓 ジャンプの次号予告は当てにならない

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