【銀魂】ドS黒死蝶と銀色の魂【逆ハー】part5

その3 ページ20

ランカが、銀時を抱えようとした時

自分の名を呼ぶ声を聞いてしまう


それは、今にも光を途絶えさせようとしている
岡田以蔵の最後の声だ


『………銀時』

銀「…絶対、戻って来いよ」

『あぁ、約束する』


銀時は、鉄子に抱えられながら外へ出る
心配そうにしていた新八達も、ランカに笑いかけられ頷いて外へ出ると

ランカは刀をブレスレットに戻して

岡田以蔵の頭を抱えて起こす


岡「…へへ…漸く…分かったよ…俺が…あんたの光も目障りだったのは…」

『……』

岡「あんたの…光は、綺麗すぎる…あの人の光を知っているのに…近くにいると、あんたの光に集まりそうになる…恐ろしい人だねぇ…っぐ」

『…岡田以蔵…お前は、あんな物に頼らなくても…十分美しい光に向かって飛べただろうよ』

岡「…あぁ…やっぱりあんた…綺麗だねぇ…」

岡田以蔵は、力を振り絞り

自身の隻腕の包帯を解くとー


チャリーン…軽い音が地面に落ちる


それは、なにかの鍵だった


岡「…あんたの…鍵さね…あの人が、紅桜の中に紛れ込ませとけと…もう行ってくれ」

『！…あんた…』

岡「最後に…1番美しい光を見れて…満足さ…ね…」


その言葉を最後に、息を引き取る岡田以蔵

その顔は、どんな顔よりも安らかで

ランカは一度だけ岡田以蔵の頬を撫でる


『…もし、次生まれ変わったなら…刀１つで勝負しに来い。岡田以蔵』




鍵を手に持ち、ブレスレットを外すと
ランカも外へと走り出すのだった






敵に囲まれる銀時達

その輪の中心に飛び入るのは、ランカだ


「「ランカ！」」

『よぉ、そういや、さっき聞けなかったが…小太郎、どうした？その頭』

桂「イメチェンだ。ランカは短髪の男が好みだろう？」

銀「黙っとけ、ヅラ！ランカちゃん、あとで色々お話ししよ〜ね？」

『何怒っているんだ？銀時』

刀を構える3人

退路を守るため、向かい来る敵達を次々と切り捨ててゆく


それを、春雨の船から見据える1人の男

万「あれが、坂田銀時と桂小太郎…そして、A ランカ…強い。一手 仕合うてもらいたいものだな」




慣れたようにお互いの背中を守りながら戦う銀時とランカに

桂は声を張り上げ問いかける


桂「銀時！ランカ！」

銀「あん！？」

『なんだ？』

桂「世の事というのは、なかなか思い通りに行かぬものだな！国どころか、友1人変えることもままならんわ！」

敵を切り捨ててゆきながら、銀時が話す

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