甘すぎる【赤】

おしゃぶり ページ10

掃除中に出てきたのは おしゃぶり

そういう趣味でもあるのか、

と引きぎみで彼に問うと

誕生日に貰った物だと慌てて弁解された

「俺が好きで買うわけないでしょ！似合うわけないし！」

と叫んでいるが、普通に似合いそうな気がする。

着けてみてよ、とお願いしてみたが全力で断られる

そこをなんとか！

何度もお願いしたら彼が折れてくれた




整った顔におしゃぶりのギャップは最高で『かわいい〜！！』と褒めまくるが凄く不機嫌そうな彼


似合ってるよ、と言うと軽く睨まれる

それでも可愛いのだが。

そろそろ限界が近づいた彼は乱暴におしゃぶりを取った

「はい、おしまい、」


満足した私は掃除に戻ろうと立ち上がる

が、腕を掴まれ彼の腕の中へ。


そのままソファに押し倒される

目の前にはニヤニヤと笑う彼


「Aもやるよね、逃がさないよ」

とおしゃぶりを口に突っ込まれる


両腕は頭の上で束ねられ、
彼の片手によって押さえつけられている


あっという間の形勢逆転に固まる私


「可愛いね、似合ってるよ」

さっきまで私が言っていた言葉

おしゃぶりを取ろうとしても両手は動かせない

彼のもう片方の手では、おしゃぶりを軽く押さえられているので本当に逃げられない


恥ずかしくて顔が熱くなるのを感じる






「今日さ、これつけたまましようよ」

唐突に上から降ってきた言葉に目を見開く



「いつも必死声に抑えてるんだから丁度良いじゃん」


よし、そうしよ！と勝手に決定された

「それ、離しちゃダメだよ？」

「頑張ってくわえててね」


容赦なしに服の中に手をいれてくる


目を細めて甘ったるい視線を送ってくる彼は口元がゆるゆる

おしゃぶりを離さないように踏ん張る私を見て楽しそうに笑っていた

煙草→←だめ

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