酔っぱらい ページ5
仕事が長引き、現在夜の11時
上司への愚痴がこぼれつつ
リビングの扉を開ける
瞬間、お酒の匂いがした
ソファーに持たれかかる彼
目線は遥か遠くの方
机に散らかるお酒の缶
一体何本飲んだのだろうか
上着を脱いで
片付けようと机に近づくと
「A〜、おかえりぃ」
と語尾が伸びたしゃべり方
相当酔っているのだろう
ただいま、と返事をしながら空き缶に手を伸ばすと
「Aも飲もうよぉ…」
と飲みかけのお酒を差し出してきた
上目使いに一瞬怯むが
『もうだめ、飲みすぎだよ？』
と缶を取り上げる
「あー！返してー！」
と言って取り替えそうとするが
頭が回っていないらしく、手を伸ばしただけで全然届いてない
ぶつぶつと文句を言う彼を軽くあしらって
散らかった缶を片付ける
一通り片付け終わると
今にも目が閉じそうな彼が
ソファーに寝っころがっている
『こらー、ここで寝ないでー』
寝るならベットにいってほしい
風邪引くよ、と声をかけても
ん…と声がするだけ
頬を優しめにぺちぺちと叩くと
「ん…ん、だっこ…して…」
と腕を開く
大きな赤ちゃんだなぁ…
仕方なく彼の体を持ち上げる
私よりも余裕で軽い体重
悔しい…
どっちが彼氏なのか分からなくなる
首にかかる、ふわふわの髪がくすぐったい
ゆっくりとベットに下ろすと
もう目は閉じていた
でも、抱きついたまま離れてくれない
『あのぉ、離して貰えませんかね…』
「んぅ、A…一緒に寝よ…」
甘ったるい声で囁く彼
まだやることあるんだけどな、
この可愛さには負ける
『うん、寝よっか』
と言えばほんの少しだけ口角が上がる
ちゅ、とキスをされて
「おやすみぃ」
と言ってすぐ、すやすやと寝息が聞こえてきた
天使のような顔を見つめながら眠りについた
翌朝、昨日の記憶がとんでいた彼から
「ごめん！迷惑かけたよね？」
と謝られた
可愛い彼を見られたので謝る必要なんて全然ないのにな、と思った
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莉衣 消えます(プロフ) - そうですよね…また６人の笑い声やトークが聞ける事を祈ります。 (2022年3月16日 6時) (
レス) @page20 id: 95d545f96a (このIDを非表示/違反報告)
ミーアキャット - とても、いい作品ですね！これからも読ませてもらいます！ (2022年2月12日 7時) (レス) id: f630968584 (このIDを非表示/違反報告)
みる - うぐいすのしっぽさん» コメントまでありがとうございます！私もうぐいすさんの作品大好きです！もちろんうぐいすさんも！！お互い更新頑張りましょ〜！！ (2022年2月8日 22時) (レス) id: fb09151678 (このIDを非表示/違反報告)
みる - めるる��さん» ありがとうございます！今後も更新頑張りますのでお付き合い頂けると嬉しいです！ (2022年2月8日 22時) (レス) id: fb09151678 (このIDを非表示/違反報告)
みる - ぱるふぇさん» リクエストありがとうございました！応援もありがとうございます！更新頑張ります！！ (2022年2月8日 22時) (レス) id: fb09151678 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みる | 作成日時：2021年7月12日 0時
