甘すぎる【赤】

ごめんね ページ4

全然こっちを見てくれない



名前を読んでもスマホから目を離さない







仕事の疲れから、夜のお誘いを4日ほど断ったら拗ねた


一時間ほど無視を決めこみ、ずっとエゴサをしている


彼にとっては酸素らしいから、止めはしなかったが…


流石にメンタルがやられる


服の裾を引っ張ったり

後ろから抱きついたり


いろいろしたけど無反応


ちょっと泣きそうになる


『ねぇねぇ、ごめんね…』

『かまってよ…』

涙をこられながら言うとゆっくりと顔をあげてくれた


やっと目があったのが嬉しくて思わず
ぎゅっと抱きつく




「おれと、したくないくせに…」


子供みたいに拗ねた可愛い声に


少し笑いがこみあげる



『ごめんね…仕事が忙しくて…』

精一杯心を込めて謝れば



「俺も、ごめん…」

「お仕事お疲れ様」

と抱き締め返してくれた



無事に仲直りができたことに


全身の力が抜けた気がする


彼の首に頭をのせて疲れを癒す









「今日は、してくれるよね…」

「おれ、寂しかったんだよ…？」

パッと顔をあげれば目の前には彼の顔


ちゅ、と軽めのキスをされ、

抵抗する間もなく


寝室まで直行した

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