甘すぎる【赤】

眠れない夜 ページ2

…眠れない





昼間のコーヒーのせいか、
全く眠くならない


明日もお休みのため、早く寝る必要はない

だが、眠れないもどかしさが襲ってくる






…それに比べて


隣で小さな寝息をたてて眠る彼は
凄く気持ちよさそう



いい夢でも見ているのか、少しだけ口角が上がっている







人肌が恋しくなる真夜中




ゆっくり彼に近づいてぎゅっと抱きついてみる



「ん…」


と声がしたが、起きてはいないようだ






子供体温の彼の身体は凄くあったかくて安心する



心音が伝わってきてドキドキしてしまう



少しだけ顔を上げれば綺麗な鎖骨




吸い付くように顔を近づけた




ちゅっという音とともにそこについた
薄いキスマーク



真っ白な肌に映えていてすごく綺麗で

ちゅ…ちゅ…といくつもつけてしまう









「ねぇ、なに可愛いことしてるの」




驚いて顔を上げればにやにやと笑う彼



『あ、え…？ いつから…？』


「Aが抱きついてきた時から」




…恥ずかしさで顔に熱が集まる




「なあに、どーしたの…？」

「俺にいっぱいキスマつけてさあ…」



見なくてもわかる、すっごい嬉しそう





頭がパンクしそうで彼の胸に顔を埋める




「もう…かわいいなぁ…」


んふふ、と笑った彼は私の背中に腕を回して優しく抱き締めてくれた





なんか、凄く眠たくなってきた







彼の匂いに包まれて深い眠りについた









________翌朝


「これAがつけてくれたんだよぉ？」

キスマを見せつけられ
散々いじられたのは言うまでもない

匂い→←すきだよ

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