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(望side)
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急いで待ち合わせ場所に向かえば既について携帯とにらめっこしとる先輩の姿が見えた
桃『…っ遅くなってすみません、』
赤「…そんな待ってへんから大丈夫」
返事は素っ気ないけど寒さからかマフラーに口まで埋めながら上目遣いでこちらを見られたらたまったもんじゃない
桃『良かったです』
ふわふわのその髪を撫でればさらにマフラーに顔を埋める
そんな先輩の一つひとつの行動がかわいすぎて俺の心をぎゅんぎゅんさせてくる
赤「…っはよ、行こうや」
照れたのか、恥ずかしそうに神社へと足を進める先輩の背中を追いかける
ほんまは寒そうにしとるその先輩の手を握りたいけど流石にそれはまだはやいかな…
いつかその手を握って出かけられる日を夢見て先輩の隣に並んだ
赤「せや、こたきはさ。」
桃『はい。』
赤「濱ちゃんのこと好きなん?」
ざわざわしとる人混みの中拝殿にむかう道の途中ボソリ言われた一言
桃『濱ちゃんのことですか…?
好きですけど、先輩として好きです。
なんていうか…お兄ちゃん的な感じです。』
赤「…そうなんや。
変なこと聞いてごめんな?」
どことなく不安そうな顔で聞いてきたから心配やったけど俺の答えをきいていつもの笑顔に戻る先輩
かわええけど、そんな反応されたら俺期待してまいますよ…??
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作者名:ふぉん | 作成日時:2021年7月31日 21時