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(望side)
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しばらく先輩の背中をさすってたら「あんな…」と少しずつ話し始めてくれた先輩
赤「嫌やってん。その…こたきのことみんな見とるから。」
先輩が俺を避けてた原因が俺が注目されすぎて一緒におって恥ずかしかったらしい
まさかそんな理由だなんて思っても無かったら驚きで固まってもうた
赤「…たき?こたき??」
桃『ほんま、かわええですね。』
先輩がせっかく伝えてくれたのだからと俺も素直に伝えれば赤くなる頬が可愛すぎて頬を撫でれば急に立ち上がる先輩
赤「終わってまうからいこ!」
早口でそう言って部屋を出て行ってしまった先輩の背中を追いかける
桃『…また離れたらあかんから手、繋ぎましょうか…?』
今日ぐらいええかな?と思って恐る恐る聞けば
赤「ん。」
そっぽを向きながらも手を伸ばしてくれた先輩
俺より小さな可愛い手を握ればぎゅっと握り返してくれて幸せで心がいっぱいになる
恋ってほんまにすごいな
やって先輩の行動一つひとつでこんなにも嬉しくなったり苦しくなったりするんやから
やけど不思議と嫌やないねん
むしろいろんな先輩を知れて楽しくてしゃーない
もっといろんな先輩を知りたくてしゃーない
俺の隣で笑う先輩をいつまでも見つめてたいんです
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作者名:ふぉん | 作成日時:2021年7月31日 21時