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慎太郎side
樹母「んー。やっぱり、会いたくないって……ごめんね。毎日来てもらってるのに………」
「いや、いーんです！樹が元気になればと思って来てるから追い討ちかけるのは違うし…！それではまた日を改めて来ます！」
1週間前、急に樹が学校に来なくなった。
_________と思ったら、程なくして学校を辞めた。
まだ1ヶ月しか通っていない高校、お互い他市から進学した俺たちはその場の流れで仲良くなって、そろそろ遊びに行こうぜと言っていた矢先のことだった。
急に樹と連絡が取れなくなり、担任も何も教えてくれなくて。
連絡網を辿り樹のママから教えて貰った事実に、言葉を失ったのはたった1週間前とは言えど昨日の事のように鮮明に覚えている。
俺と同い年の、同じ姓の、アクティブを絵に書いたようなその同級生は今
“脊髄小脳変性症” という病気で入院をしている。
ただ、入院とはいっても根治できる術はないみたいで、ただ対処療法を続けているだけみたいだ。
__________あまりにも残酷だ。
樹が何も言わずに学校を去り、そして塞ぎ込む理由も頷ける。
「俺に出来ることは……ないよなぁ………」
青色とオレンジのコントラストが眩しい空に、虚しいかな、そう呟くしかできなかった。
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しずく - 面白かったです！更新楽しみにしています。これからも頑張ってください！ (2021年8月2日 21時) (
レス) id: 0ac6e112f4 (このIDを非表示/違反報告)
みみ - 面白いです！ (2020年10月31日 3時) (レス) id: 7af6836f29 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：くも | 作成日時：2020年9月24日 23時
