蜂楽 廻の可愛がり日記。

ごはんのはなし。 ページ38

『…さむぅ』

「あー、もう秋になるからねぇ」

『昨日まで暑かったのに…』

「32℃から急に19℃はさすがに差がありすぎてビビるよね
俺も今日は寒すぎて起きたし」

『うん。こんなすぐ秋が顔出してくるとは思わなかったよ』

「秋ってか、冬が小指だけ突っ込んできてる」



気温が急に下がって、秋になろうとしてる頃、布団の中で、寒がりのAがくっついて来た
だから、俺がぎゅーーーーって抱きしめたら、Aが嬉しそうに笑った。

……可愛いなぁ。

寒くなると、Aがいつも以上にくっつき虫になるから、俺としては最高の時期！



『めぐはあったかい』

「にゃは♪ずっとくっついてていいよ♪」

『ずっとくっついときたい…寒いのはいやだ…お布団からも出たくない…』

「にゃはは♪
そんな一日があってもそれはそれで楽しいかも！」


Aも体を動かせば、代謝が上がって血行も良くなるし、基礎体温もあがるから、寒くなってもある程度は平気なのに…
ま、しないか、運動音痴だし♪


「体 動かせばー？」

『やだよ』

「だよね、知ってた♪」


やだって言われるのは知ってたけど、あえて言ってみたら、想像通りの答えだった。
えっちな運動は好きなのにねぇ♪


『寒くなったら食べたいものは？』

「んー、俺は別にコレってのがないし、何でもいいけど、コンビニの肉まんとかって、なんか無性に食べたくなるときある」

『わたしもある。
あと、もうすぐかぼちゃの季節』

「カボチャは甘いから好き♪
カレーとかに入っててもうまいよね」

『かぼちゃのポタージュ、かぼちゃのグラタン、かぼちゃのコロッケ、』

「鍋もいいかも。かぼちゃ鍋、キムチ鍋、もつ鍋、」

『ちゃんこ鍋とかね。
お鍋のシメはポン酢の雑炊』

「え、うどんっしょ？」

『うどんと雑炊まぜまぜ〜』

「激太り待ったナシ♪」

『はちみつもいっぱいかけて』

「それは絶対、マズい」


寒くなってくると、うまいものがいっぱい頭に浮かぶ。
春や夏じゃ、暑くて食べれない、秋と冬だけの特別な料理の名前をAと交互に言い合ったり、コレ入れてもうまいとか、アレとアレを合わせればうまいとか、
やっぱり、人は食べなきゃ生きていけないし、食欲は人間の三大欲求なだけあって話が尽きない。
もちろん、盛り上がるのはAと話すからってのが最も大きい理由だけど。


『食欲の秋』

「サッカーの秋」

『めぐはいつもサッカーだらけ』

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