蜂楽 廻の可愛がり日記。

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「じゃあ、どっちが先に言う？俺でもいいけど」

『…わたしから言う』


先手を取ってくるとは思ってたよ。
でも、こういう自分が不利になりそうなゲームで先手を取るってことは、一発で、もしくは2、3ターンでケリつけないといけない。絶対長期戦に持ってちゃダメ。だから数少ないターン中に終わらせられるような能力がなきゃいけない。

Aは出来るのかな？


「あら〜？なーんか弱気だねぇ」

『…、』


Aは照れ屋だから、愛してるって言葉を言うことすら照れてなかなか言えないかもしれない
それはそれで面白いけどね

さぁ、Aはどう出るかな？
見もの見もの♪


…俺も嬉しくてもうっかり笑っちゃわないようにしないと。



『……あ、』

「あ？」

『…あ、愛してる……』

「……かわ…っ」


……ナメてたかも。
これ、ヤバい。

可愛いとか嬉しいとか、そういうのもあるけど、なんか言い表せない、とんでもない爆弾落とされた感じがした

俺は負けないって思ってたけど、俺もヤバい。


「…よく言えましたー、えらいえらい♪」


冷静装って言ったけど、これ、次俺がAを笑わせたり照れさせなきゃまたAのターンになってあの爆弾を落とされるんだよね？

……ここでケリつけなきゃ。



「じゃあ、俺の番ね！」

『うん』


……。


あ、そっか、


『え？』


「……愛してる」

『……っ』


俺はAを押し倒して耳元で囁いた。
そしたらAは盛大に照れてくれた。


「…俺の勝ち♪」

『それは、』

「誰も動いちゃダメとは言ってないよ？
だから、反則でも何でもない。」

『…ぅ』

「フラグ回収おつかれさま♪」

『……、』

「あ、おちょくられて怒った？」

『めぐ…っ』

「にゃはは♪」


大丈夫だよ、A。
俺だって瞬殺されかけたんだから


『…、言うのすごい慣れてそうだったけど、経験あるの？』

「なぁーに？仕返しのつもり？」

『…むっ、どーなの？』


そんな経験あるわけないじゃん
Aだけだっての
Aだってよくわかってるくせに、仕返しのつもりでそーんなこと言っちゃって♪


「ある。…って言ったらどーすんの？」

『え…』

「にゃはっ♪なーんてね！
あるわけないじゃん」

『…びっくりした』

「ラブ ユー オンリーってやつ
俺にはAだけ♪」

『…I love only you か、I just love you だね』

「よくわかんない。伝わればいいよ
とにかく、俺はAだけが大好きなの！」


Aさえいればいいの♪

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