蜂楽 廻の可愛がり日記。

めぐると思い出 ページ4

Aとはじめて会ったのは俺が5歳でAが2歳の頃。



「おれ、めぐる！よろしく！」

『……あう。あう。』


可愛い顔した子だなって、ただ単純に思った


『あう〜あう〜』

「あう？ママ、なんて言ってるかわかんない」

「たぶん、廻の名前呼んでるんだよ」

「え？おれ"あう"じゃないよ？めぐるだよ！」



まだ"めぐ"って言えなくて、"めぐ"が"あう"になってるだけだって優におしえてもらった。
人見知りが激しいって聞いてたのに、俺には少しもしなかった。
でも優には近寄らなかったし、自分のパパママにすら警戒してて人見知りなんだっていうのはよくわかった


『あう〜〜あう〜〜〜』

「あ、ないてる！だいじょうぶだよ、おれがいるもん！」



Aが泣きながら俺を呼ぶときは決まって誰か知らない人が近くにいたときとか、Aが誰かに抱っこされたとき。

小さい頃のAはパパやママに抱っこされても泣いてたから、俺と一緒にいたときはいつも


「廻くん、Aのことお願いできる？」

「いいよ！
よしよし、いいこいいこ、すりすり」


Aのパパやママにお願いされてた。

俺が頭を撫でれば嬉しそうに反応するのが可愛かった。

Aの頬っぺたに俺の頬っぺたくっつけてすり寄ると、Aもそれに応えるようにすり寄ってくれたのが嬉しくて、可愛かった。

俺がトイレとかでAからちょっと離れただけでも大泣きするAが可愛かった。

俺の行くとこ行くとこついてくるAが可愛かった。



『めぐ！めぐ！』


Aが4歳になって、やっと"めぐ"が言えるようになったんだっけ


4歳の頃のAは、俺の服の中に入るっていう変な癖があった


「あ！服のびちゃう！」

『めぐぅ、だめ！』


服の中に入ろうとするAを止めようとすると、だめ！って怒られてたっけ…懐かしいな。

あの頃は、身長に大きな差はなかったから頭しか入らなかったけど、今はだいぶ身長差あるし、今やったらすっぽり入っちゃうだろうな


あの癖も可愛かったのに、11歳くらいになって急になくなって、ちょっと寂しかったな

……頼んだらまたやってくれるかな？
照れて怒っちゃうかもね♪


はじめて会った日から今日まで、Aはずっと可愛い。
可愛くなかった日がない。


「ねー？A♪」

『…ぅー……』


寝てるAの頬っぺたをつつきながら、懐かしさに浸る



「昔からAは俺のこと大好きだね♪」


ま、俺もだけど♪

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