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＊
それはまさにーーー“変身”だった。
Aの銀髪は、薄暗い部屋の中で、それ自体が発光しているかのような黄金色の輝きを帯び、肩口に切りそろえられていたはず長さが腰のあたりまで数秒で伸びた。薄いサファイアブルーの瞳は鮮血のような朱に染まる。そして、コワルスキーにもチラリと見えたのが、整った歯列から覗く鋭い八重歯。
「ごめんなさい、先輩」
「謝らないでって、何度も言ってるだろ？A」
「でも………」
「さあ、早く。血が固まっちゃうよ」
「………ん、」
赤い瞳を細め、Aがそっと腰掛けるニュートの首筋に顔を埋めーーー唇を触れさせた。しんと静まり返った部屋に、Aがニュートの血を舐めとる、ぴちゃぴちゃと微かな水音だけが響く。それは実際はわずか数分のことだったが、コワルスキーにはとても長い時間に思えた。
「………もう、いいのかい？」
「……はい、ありがとうございました」
「ふふ、A、付いてるよ」
Aの口元に微かに残った液体を、ニュートが笑って拭ってやる。
「お、お嬢ちゃんは……」
１人、この場の状況において蚊帳の外にいたコワルスキーが、まじまじとAを見て言った。が、「………」相変わらずAは何も語らない。
ニュートが神妙な、しかし穏やかな声で答えた。
「Aは、吸血鬼……バンパイアって言った方が、マグルには伝わりやすいのかな」
吸血鬼。
それはコワルスキーたち一般の人間にとって、魔法使い同様おとぎ話の中の存在でありながら、はるかに危険なイメージを孕んでいる。人の血を吸い尽くして殺すだとか、噛み付いて仲間を増やすだとか………。
この少女が、“それ”だと言うのだろうか。
「吸血鬼…」
「いや、正確には“完全”な吸血鬼ではないんだ。ハーフっていうか…。だから、血を吸うのも数週間に一度でいいし、眷属も作らない。日の光や十字架も……にんにくも平気だよ」
ニュートの説明を聞きながら、それでもコワルスキーはAから目を離せなかった。Aの容姿は徐々に元に戻っていく。
「お、お嬢ちゃんは不死身なのか？」
「傷の回復力とかはすごいし寿命も長いけど、不死身じゃない。……あ、あと、お嬢ちゃんて言ってるけど、Aは多分、僕よりずっと年上だよ」
「………は？」
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ミコト(プロフ) - 更新大変だと思いますが、続き見たいです!!楽しみにしてます!! (2019年4月6日 11時) (
レス) id: 47f303260b (このIDを非表示/違反報告)
のん民(プロフ) - つづき見たいです (2018年12月7日 3時) (レス) id: 8246ba9fb8 (このIDを非表示/違反報告)
のん民(プロフ) - こうしんやめたの？ (2018年12月7日 3時) (レス) id: 8246ba9fb8 (このIDを非表示/違反報告)
らな - 頂きものページは別で記載していただきたいです。読みにくい (2018年11月26日 0時) (レス) id: ca6b27a01c (このIDを非表示/違反報告)
あさぎ(プロフ) - 連載始まった時から読んでいます。１番好きな小説です。更新大変かと思いますが楽しみに待っていますm(*_ _)m (2017年2月26日 23時) (レス) id: 88bfe4bc23 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こめ | 作者ホームページ：http://twitter.com/kome_tsuku
作成日時：2016年12月26日 0時
