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地上へと降り立ち、間近からオブスキュラスと化したクリーデンスを見たニュートは、やはりその大きさにまず圧倒された。クリーデンスに対し、ニュートたちを処刑しようとした議会の一員ーーーグレイブスが何かを訴えているが、ますますクリーデンスの暴走は激しく荒々しいものになっていく。
「ニュート！」
様子を伺っていたニュートの背後からティナが姿現しをし、クリーデンスの変わり果てた姿に苦々しい表情を見せーーー彼に対し魔法で制御しようとしていたグレイブスを、強く睨みつけた。グレイブスはティナたちに気づき、困った様子もなく不敵に笑って見せた。
「また邪魔をしにきたのか？ゴールドスタイン」
「グレイブス……」
言うや否や、グレイブスはニュートとティナに対し、杖で攻撃を放ってくる。とっさに応戦したティナが「あなたはクリーデンスを追って！」とニュートに叫んだ。ニュートはその言葉に頷き、またもや暴走して空に飛び去ったクリーデンスの姿を追う。
「まったく、本当に貴様は迷惑な存在だ」
「貴方こそ……っ」
「今度こそ消えてもらおう」
互いの杖から閃光が瞬き、間で強く弾け飛ぶ。
拮抗していた２人の耳に、そのとき微かに子供の泣き声が聞こえた。「ママーーー！」親とはぐれたマグルの幼い子供が、瓦礫の中で１人泣き叫んでいる。その子供は、２人から数メートルほどしか離れておらずーーー
「危ない！！」
グレイブスがにやりと笑みを浮かべるのと同時に、ティナは走り出していた。
「ノー・マジ共々死ね！！」
「……っ！」
コンクリートの巨大な破片が、子供を庇いうずくまったティナめがけて落ちてくる。死を覚悟し、ティナは目を強く瞑った。
ーーーーしかし、襲いくるであろう衝撃は、いつまでたっても来ない。
「な、に……？」
恐る恐る瞼を開けると、静止したコンクリートと自らの間に割って入る、小さな背中が目に入った。
「……間に、合い…ました……」
「A！」
素手で障壁を張り、ティナと子供を守ったのは、ビルに置いてきたはずのAだった。
「あなた、何故ここへ…！」
「あ…ええと……その、トランクなら、ジェイコブさんに預けてきたので、大丈夫ですよ」
「そういう問題じゃないわ！」
的外れな解答をするAに、ティナは言いたいことが山ほどあったが、それ以上言い争いをする暇はなかった。
「ふむ……飛んで火に入るなんとやら、だな」
グレイブスが邪悪な笑みを浮かべ、Aに杖を向けた。
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ミコト(プロフ) - 更新大変だと思いますが、続き見たいです!!楽しみにしてます!! (2019年4月6日 11時) (
レス) id: 47f303260b (このIDを非表示/違反報告)
のん民(プロフ) - つづき見たいです (2018年12月7日 3時) (レス) id: 8246ba9fb8 (このIDを非表示/違反報告)
のん民(プロフ) - こうしんやめたの？ (2018年12月7日 3時) (レス) id: 8246ba9fb8 (このIDを非表示/違反報告)
らな - 頂きものページは別で記載していただきたいです。読みにくい (2018年11月26日 0時) (レス) id: ca6b27a01c (このIDを非表示/違反報告)
あさぎ(プロフ) - 連載始まった時から読んでいます。１番好きな小説です。更新大変かと思いますが楽しみに待っていますm(*_ _)m (2017年2月26日 23時) (レス) id: 88bfe4bc23 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こめ | 作者ホームページ：http://twitter.com/kome_tsuku
作成日時：2016年12月26日 0時
