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「先輩！！」
グレイブスの救援により集まってきた刺客をなぎ倒し弾き飛ばし、Aはようやくニュートとティナのいた刑の執行室へとたどり着いた。
ちょうど、ニュートがボウトラックルの助けを借りて、執行員を倒しティナを処刑台から助け出したところだった。
「A、無事だったのか？！」
執行室のドアの先を開けた先にいたAに、ニュートとティナは目を丸くした。
「せ、せんぱ……生きて……」
擦り傷だらけでぼろぼろになっていたAは、ニュートが健在だったのを見るなり身体中の力が抜けてへたり込んでしまった。安堵のためか、大粒の涙が頬を伝う。
「無理をさせたみたいだね。僕もすぐ助けに行こうと思ってたんだけど……」
申し訳なさそうに、ニュートがその涙を拭った。
「スキャマンダーさん、彼女は一体……」
一方のティナは取り調べ室からのAの変化に一人ついていけず、目を見張っていた。
「あとで説明するよ」
ようやく危機を逃れたかのように思えたが、彼らに互いの無事を喜び合う暇はない。またすぐに追っ手が走ってくる足音が聞こえてきた。「A、走れる？」再び普段の姿に戻ったAにニュートが尋ね、Aもこくりと頷く。
「よし、行こう」
＊
その後、ニュート達はジェイコブを助け出したクイニーと合流し、５人はなんとか建物を脱出した。
「とにかく、残りの魔法動物を早く探さないと」
このままでは、マクーザは全ての責任をニュートに被せ、一番の問題であるオブスキュラスから目を背け放置してしまう可能性がある。オブスキュラスの危険を誰よりも認知しているニュートからすれば、それは何としても避けなければいけない事態だった。
残る魔法動物はデミガイズ。温厚な性格で人を傷つけることはまずないが、身体を透明にする習性があるため、探すのが困難な動物だ。
透明なものをどうやって探すべきかと皆が首をひねる中、ふとクイニーが呟いた。
「ナーラクなら知ってるかも」
「ああ……あのゴブリンね」
ティナが嫌々ながらも頷く。
「ナーラク？」
ナーラクとは、ブラインド・ピッグという魔法使いが集まる隠れ酒場のオーナーを務めるゴブリンのことだった。他のゴブリンと同様ズル賢いが、ニューヨーク周辺の魔法使いに関する情報には長けているらしい。
何か得られる可能性があるならーーーと、皆の意見は一致し、一行はブラインド・ピッグへと向かうことになった。
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ミコト(プロフ) - 更新大変だと思いますが、続き見たいです!!楽しみにしてます!! (2019年4月6日 11時) (
レス) id: 47f303260b (このIDを非表示/違反報告)
のん民(プロフ) - つづき見たいです (2018年12月7日 3時) (レス) id: 8246ba9fb8 (このIDを非表示/違反報告)
のん民(プロフ) - こうしんやめたの？ (2018年12月7日 3時) (レス) id: 8246ba9fb8 (このIDを非表示/違反報告)
らな - 頂きものページは別で記載していただきたいです。読みにくい (2018年11月26日 0時) (レス) id: ca6b27a01c (このIDを非表示/違反報告)
あさぎ(プロフ) - 連載始まった時から読んでいます。１番好きな小説です。更新大変かと思いますが楽しみに待っていますm(*_ _)m (2017年2月26日 23時) (レス) id: 88bfe4bc23 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こめ | 作者ホームページ：http://twitter.com/kome_tsuku
作成日時：2016年12月26日 0時
