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感柱の暴走。 ページ11

犬丸side


犬丸「あぁ……わかってきた」


あの日、あの場所で。


何があったのか。


正直師範が死んだときは、なんとなくの記憶しかなくて。


手記を読み進めれば進めるほど、鮮明になっていく記憶。


近江師範は殺された。


鬼殺隊士に。


鬼を守って、それはもちろん鬼殺隊では違反のこと。ましてや柱の立場では示しがつかない。


だからその場で隊士に殺されたんだと思ってた。


犬丸「……師範を殺したのは、鬼殺隊士でもあるし、鬼でもあるんだね」


もちろん鬼殺隊士が近江師範を嫌っていたのもあると思う。


でも、この手記を読んで判明したのは……


師範が守った鬼とは別に、私が感じた血気術を持った鬼は、元上弦の鬼であること。


その血気術は、鬼想忘我というもの。


血液を媒介に血気術がかかり、記憶が操作される。


つまり、血気術にかかった隊士が操作された記憶によって、自我を保つ鬼を守った師範を殺した。


……


けど……まだ情報が足りない。


犬丸「手記だけじゃ足りないな」


これだけが全てじゃないかもしれない。


……5年前の出来事に関係している人物。


鬼殺隊員はともかく、守った鬼は今も生きてるはず。会える。


いや、まて。


5年前は柱で、今は引退した人……いたな。


犬丸「炎柱さま……だったな」


先代炎柱さまは、煉獄愼寿郎さん……


あっ、今の煉獄杏寿郎さんのお父様やん。


私、今感柱。


いけんじゃね?会えるんちゃう?←


あとは、鬼だな。


というか自我を保つ鬼だったら、お館様心当たりありそう。


……行くか。もう一度。


手記をもとの場所に戻す。


軽く伸びをし、蔵からでる。


太陽の光が目にはいってきて、まぶしかった。


……Aは、こんな私をどう思うのかな。


当事者だから、自分の手で終わらせたいのかな。


私だけですべて終わらせるのは、間違ってる……?


でも、でもさ。


Aは、頑張ったんだよ。


師範が死んで。いっぱい抱え込んで、病んで。それでも、私を一人きりにしないで励ましてくれた。


柱になって、誰かを守り続けて、傷ついて、引退させて、結婚した。


頑張ったAだから、幸せになって当然なんだよ。


犬丸「間違ってったって構わない」


そう言い聞かせ、一歩踏み出した。


……


……


……


やっぱ、手紙だけでも出そうかな。


寂しいし←




______

ほんっとにシリアス直線でごめんなさい。


シリアス入るけど、絶対甘くします……

水柱の早とちり。→←感柱の実家。



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白狐。(プロフ) - 瑠夢さん» ありがとうございます。大好きって、すごく心に響きます。書いてて良かったなって、この作品を誰かの「大好き」にしてくれて、ありがとう。瑠夢さんの優しいコメントがあるから、もっと頑張れます。これからもこの作品をよろしくお願いします。 (2021年2月7日 21時) (レス) id: 9ce15be352 (このIDを非表示/違反報告)
瑠夢 - 続編おめでとうございます!私、この作品大好きなんです (2021年2月1日 22時) (レス) id: d3d84c9702 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:白狐。 | 作者ホームページ:http  
作成日時:2021年1月13日 21時

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