8-2 ページ26
そんなこんなで今日の分のトレーニングを何とか終了し、只今の時刻は午後20時──。怒涛の追い込みに精魂尽き果てたゾンビ状態の選手たちが、食堂に集まっていた。
吐きそうな顔で──中にはトイレに駆け込んでるヤツとか居たけど──無理やりご飯を詰め込む彼らを横目に。オレは自分の食事を食べ終えた後、追加でポイントを使ってサーロインステーキを召喚する。
「お前ホント、よく食えるな……」
『んふふー、至福の一時…！』
ぱくぱくとステーキを口に運ぶオレを見て、凛が頬を引きつらせていて。ちら、と見た凛のお皿にはまだ1/3程おかずが残っていた。
トレーニングは兎も角、散々身体をいじめ抜いた後のご飯タイムは流石の凛もすこーしだけキツそうで。かく言う、ハードなトレーニング後でもご飯は余裕で食べれちゃうオレだけど、身体は結構キツイ。
これがあと何日続くのかは分からないけど、そろそろ終わりにしてほしかった。
『こういう時こそ甘いものだよねぇ…。今、全身が糖分を欲してる。めっちゃパフェ食べたい』
「……やめろ、吐く」
疲れた体には甘いものが一番なんだよ。でも、今の状態の凛には想像するだけでキツかったみたい。箸が完全に止まっていた。
「A」
『なぁに──むぐっ…、』
顔を横に向ければ、突然口におかずを突っ込まれて。視線で抗議しつつもぐもぐと咀嚼していれば、凛がしれっと第二陣を準備して待っていた。
『……自分で食べなよ』
「無理。」
心なしか、さっきより顔色が悪くなっているように思えて。あぁ、すこーしどころか結構キツかったんだな……と考えを改める。
『食べたげるから急に突っ込んでこないで』
「ん。ほら、食え」
そうして餌付けのように凛からおかずを与えられつつ。ステーキもぺろりと完食したオレを、周りが未知の生物と遭遇したみたいな目で見ていた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1482人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
椿(プロフ) - 乃愛さん» うわぁぁ…!!コメントのお返事を書いたのですが、送れていなかったのに今気づきました…っ!!申し訳ないです😭💦 書きやすいキャラは口調の特徴とかが掴みやすかったりもしますよね(*´ω｀)すらすら書けるキャラとそうでないキャラの差が…笑 (2023年4月5日 0時) (
レス) id: e70c88c645 (このIDを非表示/違反報告)
乃愛(プロフ) - 椿さん» そうですよね！私の場合全員推しなのでその中でも書きやすい人を書いてます() (2023年3月28日 7時) (レス) id: fdc1778b4b (このIDを非表示/違反報告)
椿(プロフ) - 乃愛さん» やっぱりそうなってしまいますよね…😅キャラによる書きやすさとかもあるんですけど、あとはもう推しかどうか……🥰笑 (2023年3月28日 2時) (レス) id: e70c88c645 (このIDを非表示/違反報告)
乃愛(プロフ) - 椿さん» わかります！私も夢小説書いてるんですがなんか同じ人ばっかりだしてます😅 (2023年3月21日 8時) (レス) id: fdc1778b4b (このIDを非表示/違反報告)
椿(プロフ) - ぺんぺんさん» コメントありがとうございます!わぁぁ…そう言っていただけて嬉しいです🙏✨ 最近忙しくて更新が滞ってしまっていますが、今後もニヤついてもらえるようなお話をお届け出来るよう頑張ります！💕 (2023年3月21日 1時) (レス) id: e70c88c645 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：椿 | 作成日時：2023年1月13日 7時
