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トレーニングルームに戻ったところで、腕を離される。
クールダウンの途中だったんだろう。敷きっぱなしだったヨガマットの上に、凛は胡坐を掻いて座った。
「……肩、大丈夫か」
じっとオレを見上げていたかと思えば、意外にも怪我の心配をしてくれているようで。
思わず目を丸くしつつ「大丈夫だよ」と伝えれば、自分でもらしくないと思ったのか、「そうか」と言って目をそらされた。
『はい、これ。喉乾いたでしょ？ ごめんな、遅くなって』
……まあ、9割あいつらの所為だけど。
本来の目的だったドリンクを凛に渡してやれば、眉間に皺を寄せて「ぬりぃ…」と小さく文句をこぼされる。……この我が儘末っ子め。
『炎天下でもないし。体冷やし過ぎるのも良くないから我慢しな』
「…、」
人差し指で、凛の額をツン…と突く。「うるせェ指図すんな」くらい言われるかなー、と思っていれば。意外や意外、凛はそれ以上文句も言わずに飲み始めて驚いた。
(なんだなんだ、何で今日こんな素直なの…？)
天変地異の前触れか……と、若干失礼なことを内心で呟きつつ。珍しいその様子がなんだか可愛く思えてしまって。
『ふふ、えらいえらい』
オレの猫っ毛とは違って、さらっさらストレートな凛の黒髪。その触り心地の良さに思わず『おぉ…！』と感動しつつ、梳くように撫でていれば──、
「……、ガキ扱いすんな」
と、じとりとした目を向けられる。
でもその視線にも声音にも、最初の頃の刺々しさみたいなものはなくて。それこそ少し前なら触れる手を振り払われていただろうに、今のところその様子はない。
本人に言ったら怒られそうだけど───…何だか、野良猫が懐いてくれた感というか。
時々忘れそうになるけど、凛って年下なんだよなぁ……とか。
まぁなんにせよ、心を開いてくれているのなら大歓迎だ。
凛と同じようにヨガマットの上に胡坐を掻いて、ひょい…と顔を覗き込む。大事なことを伝えてなかった。
『助けてくれてありがと、凛』
もしかしたら、戻ってこないのを心配して探しに来てくれたのかな…。なーんて、それはオレの都合の良い想像だけど。
「…ん」
ほんのちょっと。本当に少しだけ表情を和らげたのを見るに、あながちオレの想像は間違ってはいないのかもしれない──。
……ちなみに。
オレらに八百長を持ち掛けてきたチームXは、ロン毛とドレッドを筆頭に、凛によって完膚なきまでに叩き潰されていたことをここに明記しておく。
第七話 - EPISODE 糸師凛……��ENCOUNTER�瓣�←6-4
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椿(プロフ) - 乃愛さん» うわぁぁ…!!コメントのお返事を書いたのですが、送れていなかったのに今気づきました…っ!!申し訳ないです😭💦 書きやすいキャラは口調の特徴とかが掴みやすかったりもしますよね(*´ω｀)すらすら書けるキャラとそうでないキャラの差が…笑 (2023年4月5日 0時) (
レス) id: e70c88c645 (このIDを非表示/違反報告)
乃愛(プロフ) - 椿さん» そうですよね！私の場合全員推しなのでその中でも書きやすい人を書いてます() (2023年3月28日 7時) (レス) id: fdc1778b4b (このIDを非表示/違反報告)
椿(プロフ) - 乃愛さん» やっぱりそうなってしまいますよね…😅キャラによる書きやすさとかもあるんですけど、あとはもう推しかどうか……🥰笑 (2023年3月28日 2時) (レス) id: e70c88c645 (このIDを非表示/違反報告)
乃愛(プロフ) - 椿さん» わかります！私も夢小説書いてるんですがなんか同じ人ばっかりだしてます😅 (2023年3月21日 8時) (レス) id: fdc1778b4b (このIDを非表示/違反報告)
椿(プロフ) - ぺんぺんさん» コメントありがとうございます!わぁぁ…そう言っていただけて嬉しいです🙏✨ 最近忙しくて更新が滞ってしまっていますが、今後もニヤついてもらえるようなお話をお届け出来るよう頑張ります！💕 (2023年3月21日 1時) (レス) id: e70c88c645 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：椿 | 作成日時：2023年1月13日 7時
