結婚しましょう【伏黒恵】

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「あれ、一年とAじゃん」

「Aがここにいるの珍しいな」

「しゃけ」






ご飯を食べ終えそうな時、学食に現れたのは二年生３人組。釘崎さんの隣に座った真希さんと、虎杖くんの横にパンダ、恵の隣に狗巻くんが座る。珍しいな、こうして生徒が集まるのは。






『お疲れ様です』

「おい悠仁、Aのこと口説いてんのかよ？」

「バレました〜？」

『は？』

「すじこ」

「そうだぞ、Aは棘のお気に入りなんだから手出したらダメ」

「え！？そうなん！？」

「しゃけ」

「なんでAなんだよ。どこが魅力的なんだよ。ドライでなんの可愛げもない」

『真希さん辛辣』






確かにみんなの前では私はドライでいるようにしているし、大きな感情もあまり出さないようにしてる。私は補助監督だし、私は生徒よりも格下の立場。






「ツナ、こんぶ」

「Aは補助監督になるまでは明るくていつも笑ってたって」






確かに狗巻くんのことは恵同様小さい時からよく知ってたし、私がここの学生の時は『棘！遊ぼ！』なんてまだ中学生とかの狗巻くんのこと勝手に家から連れ出してたっけ。






「はあ？？こんな鉄仮面みたいなのに？？」

「しゃけ」

「棘はAのことほんと好きだもんな」

『狗巻くんもそれなりに小さい頃から知ってますし。懐いてくれたのは嬉しいです』

「おかか」

『え、懐いたわけではないんですか』

「ツナマヨ」

『……なんて？』

「Aはそういうとこ鈍感だよな」

「なんでAかねえ」






みんなの視線がなんでか痛いと思いながら、『ご馳走様でした』と箸を置いて手を合わせた。今のツナマヨだけは理解ができなかったな。






『午後からの二年生の任務は私が送迎ですのでよろしくお願いします』

「おう」

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