青い監獄の敏腕オペレーター【5】

186話 ページ7

「で、お前は今まで何をしていた」

『クリス達と過ごしてた』




「お前は クリス・プリンス(あの老害)と共に活動しないと死ぬ生き物なのか？」

『でも、言い争いしただけだよ？』




「…なら、いい。」






アンリさんから
ドイツ棟に顔を出すように言われ、何かと思えばカイザーとネスくんが少し、いや、かなり機嫌が悪かった。





「あなたは、本当にムカつく女ですね。」


『私、いきなり暴言吐かれんの？？』






「全てはお前が元凶(悪い)だろ」






ネスくんから罵倒を浴びせられ、カイザーに至ってはネスくんから暴言を吐かれる私を見ては、何度もモニターを見ていた。何を見ているのかと思えば潔くんのプレーであった。え、もしかして、興味湧いてる？？






「＿＿そして、お前にひとつ聞きたいことがある」





天使のような笑顔で”ねぇさん”と私を呼称するあの子はもう居ない。目の前にいる男はエゴイストであり、新世代11傑の1人。私の知っている彼であり私の知らない彼であり、幼い頃にはなかった壁が今現在では築いているような感覚に陥っていた。




「お前にとって1番は誰だ」





カイザーがそう言った。
前までならそんな顔つきで言わなかったはずなのに。目の前にいる男は、何故こんなふうになってしまったんだろう。




「…」




ネスくんがじっとこちらを見ていた。
私の返答次第では威圧で人を殺しでもしそうな勢いである。








『そりゃ＿＿＿＿』









【呼び出しをする



オペレーター 神楽A すぐにOP室へ】










私の声と重なる絵心のアナウンス。
感情のないやる気のない声が私たちの耳に届いた。








『ごめん。呼び出し入ったから行ってくるね』








カイザーの質問に回答した私は、
絵心のアナウンスを聞いてすぐに早歩きで向かった。








カイザーやネスくんがどんな顔をしているかなんて
前を進んでいる私に分かるはずもなかった。

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