207話 ページ29
1人配信をしたあの後に
カバソス達とビデオ通話をして雑談をした。
また日本に行く時は
6人で遊ぼうねと約束を交わしたり、
この前
潔くんとパス回しをした動画を
彼らに送ったら
”前よりかは動きが良くなっているね”
”下手なのには変わりない”
なんて罵声を浴びた。
こいつら本当に海に沈めてやろうか。
「女王、前よりも生き生きしてるな」
「まるで人間にでもなったようだ」
『私は生まれた時から人間だわ。
ダダもアダムも今度会った時覚悟しとけよ。』
喧嘩を売られた私を宥めるかのように
隣にいたロキが私に話しかける。
みんなに分かるようにフランス語ではなく
英語で話し出した。
「まぁまぁ。落ち着いて下さい。
__でも、言いたいことは分かりますよ」
【まるで自分の合わせ鏡を破壊したようだ】
前よりも素で居られるようになったんだね。
彼はそう告げたいんだろう。
ロキの言いたいことは嫌なほどこちらに伝わった。
『ノアに出会って、
会いたかった人に会えて、
仲間に助けられて私は今ここに存在できている。
__でも、負けたくないなって。
私は過去の自分を超えるためにココにいるの』
「うんうん♪
成長が楽しみだね!A」
カバソスがニコッと笑った。
この6人の中では私が最年少であり末っ子である立場。
それだからか分からないが
この人たちは私には甘い。
1歩下がって
私の成長を見届ける保護者のような立ち回りを
彼らは無自覚にしている。
「女王、無理すんなよ」
「そうだよ、君が倒れたら冴が悲しむよ」
『なんで、アイツの名前が出るわけ??』
アダムとルナが告げた。
でも私は気になってしまった。
なぜ私が倒れたら冴に影響が出るのか。
「え、だって君たち婚約者でしょ??」
『”元”婚約者ね』
何回この話をしただろうか。
私がそう思いながらため息を吐くと
今度はルナが笑った。
「なら、僕にもチャンスはあるかな」
ピロン
『あ、!!ロキ!』
「すみません。手が当たってしまいました。」
ロキの指がスマホに触れた。
それと同時に閉ざされるビデオ通話枠。
ロキに今度は気をつけてと注意しながら、
グループに謝罪のコメントを入れていると
ロキはフランス語でこういった。
【あなたは まだ誰ものにもならないでください】
そう悲しそうに寂しそうに
告げた。
1555人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
AY(プロフ) - とても面白いです!!!私の好みにドストライクでした!これからも頑張って下さい (6月29日 16時) (レス) id: faf5f904a1 (このIDを非表示/違反報告)
楓子(プロフ) - 魑魅魍魎さん» ありがとうございますぅ!これから気合を入れて更新頑張らせていただきます!((*_ _) (5月10日 8時) (レス) id: 5e705db2d2 (このIDを非表示/違反報告)
魑魅魍魎 - 楓子さん» 最高ですね❗❗体調に気をつけて下さい!!頑張って下さい👊😆🎵応援してます✨ (5月9日 11時) (レス) @page32 id: 0529b76d34 (このIDを非表示/違反報告)
楓子(プロフ) - 魑魅魍魎さん» ありがとうございます!色々なキャラと絡ませて行きければ良いなと思っております!体調管理に気をつけながら更新していきます、よろしくお願いします✨️ (5月9日 8時) (レス) id: 5e705db2d2 (このIDを非表示/違反報告)
魑魅魍魎 - 楓子さん» イングランド組の絡みも最高ですね✨♥️無理をしないで下さい( ノ;_ _)ノ応援してます✨♥️ (5月8日 14時) (レス) @page31 id: 0529b76d34 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ