青い監獄の敏腕オペレーター【5】

201話 ページ22

『てか、乙夜たちスタメンかよ』

「そこー。モチベ下げる発言しないー！」


PCを操作中にスタメンのメンバーを見れば
最近ドイツ棟メインで情報収集していたためか、
ほかの棟がどうなっているか理解をすることができていなかったのである
過去の自分に反省。



「ルールは？」

『三点選手の無限交代制』


「最高じゃん」


五十嵐くんのそう告げた。
三点先取だから終わる時間帯わからないし、
選手たちのスタミナを最大限に減らすための戦略であり、
最大限のプレーを引き出さそうと効率を求めた結果こうなった



選手たちの切り抜き動画作るの私なんだけどな。



「試合に勝ったら、今日スペイン棟に遊びに来てよ」

『勝ったらね』



「ラヴィーニョが運動音痴なAの姿を見たいんだって」

『本音は隠せ』




すると

しばらくたってピーという笛の音が鳴った。





私も私で仕事を頑張るか



















その後 激戦ともいえる試合が終わり

ドイツVSスぺイン の試合結果はドイツの勝利に終わった。




今回の試合については
点を決めたFW陣営たちと、ネス君のパス回し、蜂楽くんの華麗なドリブル芸。







マスターたちの3分間の時間は
やはり切り抜き動画にはしたい。


あと、どこを切り抜こうかな。。




と考えていると、






『お、潔くん。お疲れ』


「おう」



ゲームで疲れたであろう彼は汗だくになって水分補給をしていた。




「あの、、」


『ノアとおまけにラヴィーニョの試合光景。
スターチェンジタイム中の動画いる？？』



「おう！」


『おけ』



＿＿少し待ってね〜。


と言いながら、パソコンを操作していると潔くんが気まずそうに尋ねてきた。




「Aって、一部の記憶がないって本当なのか？？」



応えなくてもいいから！！！





そう彼はとても必死であった。
私が心に傷を負っていると思っているのだろう。
この子は本当に気が利く優しい素敵な子だな。と思っていると
動画の共有ができたため、彼の質問にも応えることにした。







『うん。そうだよ』





彼の息を飲む音がした。

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