青い監獄の敏腕オペレーター【5】

197話 ページ18

『待って、薬が無いのはマズイ。。』



薬の在庫が無くなっただけ？？
いや、今日ポケットに入れていたはず。そう思っていても実際に私のポケットには鎮痛剤は見当たらない。




ﾋﾟﾛﾝ





焦っている私の脳内を停止させるかのように
スマホの通知音がなった。






誰から？と思っていると
まさかのノアであった。




送られていたのは1枚の写真。



『！』


「A？」





『なんでもないです』


まさかノアが持っているだなんて。
もしかして、ノア達と話している時にいつの間にか落としたんだろうか？と思いながら、ノアに返信をした。


A後でそっちに向かうね


Noahいや、オレがそっちに向かう。そこから動くな




少し素っ気のない会話だけど、
優しさがとても伝わる構文に文脈で、私たちが初めて会った時を思い出させる。あの威圧を解き放っている低脳な男なんて居ない。まぁ、クリスとの喧嘩はまだ幼稚だけど。




「健康診断を早く受診しろと言われているが」

『え、なんでそれを。。。』




「お前の所の執事が送って来た」

『辛すぎだろ』









「＿＿お前と共に時間を潰していると、





いつの間にかお前が令嬢だっていうことを





忘れてしまうな」








『それは、


令嬢としてのオーラがないという私への


””皮肉のメッセージ””ということで良き？』





「捉え方は人それぞれだ」




『シバくぞ』





前よりも絵心は私に気を遣わなくなった。
もう少し言葉をオブラートに包んで欲しいものだ。





「ついでに、糸師冴とも会ってこい」


『え””』





いやいや、なんで冴？？
あいつまだスペインに帰ってないの？はよ帰れ。という思考を凝らしていると、またスマホの通知がなった。今度の通知にも嫌な予感がした。





冴いい加減にしろ




え、エスパー？？
なんで考えていること筒抜けなの？？




冴お前が考えていることは嫌でも分かる



A予言者ですか??



A理解者と言え





うわー。即レス。
全く無表情で有名な私が何故ここまで思考回路がバレる羽目になっているのだろうか。





「お前の攻略は簡単だからな」





絵心がそう言った。





『？』





「外壁から埋めていく。これが1番効率のいい捕獲漁だ」





捕獲漁っていわれちまった。
マジで逃がす気無さすぎ。








エゴイストは苦手だ

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