あの日々に、あの３人に Ⅲ (ページ9)

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Day 194 かえっていた日々ページ9

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　たくさんの本にアクセルは囲まれていた。部屋には紙をめくる音とペンの走る音が響いていた。
　アクセルはある一節を見てページを捲る手を止める。
《About Namine' Vexen》

　紙を捲る音のする部屋で、ゼロは絵を描いていた。いつものあの分厚い本に。本には黒と白以外の色はない。
　描き終えて、最後にモデルの名前を刻む。
《Namine' 》
　
　
　ロクサスとアクセルは、任務で以前ロクサスが空を飛んだというワールドを訪れていた。
　
　ロクサスはティンカーベルと再会して、空を飛びたいと光る粉をかけてもらう。
　浮かび上がるロクサスだったが、アクセルに変化はない。
　
　ロクサスは”飛べる”と信じれば飛べる、俺を信じろとアクセルに言う。
　アクセルはロクサスを信じることでふわりと宙に浮かび上がる。
　
　二人は空を飛んで任務を遂行する。
　
　
　一人ゼロは城の中を歩いていた。ゼムナスと世間話をして、次の任務(これはゼムナスではなくサイクスから)の前にシグバールから頼まれたことをやって、サイクスのもとに向かっていた。
「サイクス、直接の任務報告は遅くなりそうだが、やることは今日には終わらせておく。」ゼロがサイクスと呼ぶのはまわりに他の機関員がいるからだった。
「ああ、わかった。」あっさりとサイクスが任務報告が遅くなることに許可をだしす。
　
　ゼロの今回の任務はごく普通のものでワールドの調査とハートレスの殲滅だった。ゼロはあの黒と白に赤の鳥に手紙をくわえさせて飛ばした。自身も闇の回廊を開いた。今日はこれからやりたいことがあったのだ。だがぐらりと視界が歪んで、自分でも倒れようとしていることがわかった。
「またか………。」闇の回廊を抜けた頃にはゼロは力なく倒れていた。でたさきは、荒れた大地が広がる世界だった。
　曇り空は相変わらずだった。
　
　
　ロクサスは任務の日々を過ごしていく。
　