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# ページ5

「...はあ」


彼のことを考えたって、自分のものにはならない。そんなこと、分かってる。


でも、

でも、


思ってるだけなら、許してくれるでしょ?

「ん、いのちゃんお風呂ありがとー」

「好きだよ、大ちゃん」


......あっ。

「...え?」

「あ、いや、その、ちがくて、その...」


「...なにが違うの?」

「えっ、と、あの」



「別に、いのちゃんが俺のこと本気で思ってくれてるなら嬉しいし、その気持ちにはできるだけ応えたいよ。...でも、俺には彼女がいる。知ってるでしょ?俺は彼女の気持ちも裏切れない。それに、」


「...もういい」

「...へ?」


「もういいよ、大ちゃん。俺のこと庇ってくれなくても。...だから、だから俺のこと抱いてよ。今夜だけでいい。今夜そうしてくれたら、もうこんなこと言わない。大ちゃんに迷惑掛けない。縁切られてもいい」

「...縁切るわけない、」


静かな部屋に、淋しげなリップ音が響いた。

君がくれた愛してる yb×in→←#



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作者名:れん | 作者ホームページ:https://twitter.com/ren_arinbl  
作成日時:2018年12月29日 17時

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