なんでか羊が寄って来ます

怒り ページ6

中「手前！」

中也が怒っている

でも私も怒ってる

ゆっくり立ち上がって太宰治を睨む

『許さない』

中「A、やめろ」

太「君みたいなちびちゃんに何が出来るんだい」

完全に舐められている

多分彼も異能者

反異能者……か

『……異能者、生きてゐる兵隊』

羊に入ってから何度も特訓した

白瀬君も柚杏ちゃんにも褒められるくらいだもの

大丈夫

『……前進せよ』

そう呟けば兵隊達が動き出す

成功した

そのまままっすぐ

太「異能……」

『……虐殺せよ』

太「っ……危な」

今、確かに太宰治の頰に兵隊の小さな刀が擦り傷を作った

『許さない』

太「へー、でも……」

そう言って太宰治は兵隊に触れると消える

太「全員消せば良い」

『そうかな』

そう言って笑えば

太宰治は青ざめる

太「そう言うことか……」

兵隊は倍に増える

『本物を見抜かないと消せないからね』

そう言った瞬間

爆発音が聞こえ、体が吹っ飛んだ

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