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翌日早朝
東京に向かう新幹線の中で
俺はウトウトしていた
昨日のジャニーさんの言葉が気になって
よく寝られへんかったから
でも眠れなくて
結局ウトウトしながら東京に着いた
何度も通い慣れた病院、病室に
いつも通り急ぎ足で向かう
ただ、いつもと違ったのは
病室から聞き慣れた声が聞こえたこと
急いで扉を開ける
ジャニーさんに隠れてよく見えないが
きっとAが起きあがってジャニーさんと
喋ってるんやろう
「A？」
「あ、YOU来たんだね
待ってたよ」
そう言って
ジャニーさんは俺の定位置を俺に譲ってくれた
Aは少し痩せていた
眠っている姿は毎日のように見てたのに
すごく懐かしくて
思わずいつものように手を握ってしまった
そしたらAは
驚いたみたいな怯えてるみたいな表情をしてた
急いで手を離すけど
俺への警戒心が感じ取れる
「A、桐山だよ
ほぼ毎日YOUに会いに来てたんだよ」
ジャニーさんは俺らに話すときより
ずっと優しい声でAに言った
「あ、照史くん
ありがとうございます」
どこかぎこちない笑顔で喋る彼女に
俺は違和感を感じた
もちろん“ ぎこちない笑顔 ”にも
違和感を感じる
でも他にも何か違和感を感じるんや
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作者名：朔也 | 作成日時：2017年7月3日 15時
