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最終の新幹線で東京に行く
これで2度目や
今日もまた
空には綺麗な月が浮かんでて
細い光が私の足元を照らしてた
また照兄から電話かかってくるんちゃうか
って期待して
やっぱかかってこうへんか
なんてがっかりしながらも
意味もなく携帯を見ながら駅まで歩く
駅の階段を登ってたら
手に
振動が伝わってきた
『照兄』
そう映し出された文字を眺めて
やっぱりな
なんて思うくせに
出る勇気がないねん
涙が零れそうになって
思わず上を向く
そしたら
後ろから
「A！」
って、私を呼ぶ声がした
振り返ったら
また弱くなってしまう気がした
涙がまた溢れそうになる
腕を掴まれて
仕方なく振り向いたら
さっきまで舞台の上にいた
懐かしい顔が
私を
私だけを見てた
「淳太くん…
あ、�霤弔�んも
それと…望くん…」
「俺、おまけなん？
せっかく今日、誕生日やのに
扱いヒドイわ」
なんて前と変わらず軽口を叩いてくる望くん
「あ、おめでとう」
�霤弔�んも望くんの誕生日知らんかってんなー
とか思って
相変わらずな3人と
私に対する変わらない態度が
嬉しくて懐かしくて
思わず
淳太くんの胸を借りて
泣いた
泣いたら負け
そう思って頑張ってきた
でももう負けてもいい？
頑張ってるやん
やっぱり私は
大阪が好きやねんな
みんながすきやねんな
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作者名：朔也 | 作成日時：2017年7月3日 15時
