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Hamanaka Side
龍太からの電話があった
ちょうど俺は堂本光一くんとの舞台期間中で
Aが倒れた翌日の1回しか御見舞に行けてない
梅田の劇場でやってるのに
なかなかお見舞いに行けないのは
忙しいから
…そして、気持ちが揺らぎそうやから
Aにはもう家族がいて
俺はもうフラれたのに
『Aが、目を覚ましたで
会いに行ったら?』
「舞台中やから忙しいねん
余裕あったら行くわ」
もう3年も経ったのにな
割り切ってたはずやのにな
ベットで眠ってるAを見たら
俺が守ってあげれたらなって思ってしもたんや
「Aちゃんのお見舞い、
私も一緒にいいですか?」
舞台で共演中の松浦雅さん
大吾を通じて2人は知り合ったらしく
ご飯に行くぐらいには仲良かったらしい
「もしかして、このあと用事ありました?」
「ううん。ないで
じゃあ行こか」
病院までのタクシーの中で
Aの話を聞いた
「関西Jr.のことばっかりで
自分の話は面白ないからって」
「浜中さんの話もよくしてくれて
完璧な人で憧れなんやって
目をキラキラさせて」
Aはいろんな人に愛されてたんやな
はよ会いたい
隣に居れないならせめて
側で見守るくらいええやんな?
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作者名:non. | 作成日時:2018年2月4日 11時