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Kikuoka Side
Aが店を出てすぐ
レジの横に携帯が置いてあることに気がついた
「Aのかなぁ〜」
手に取ってみると
懐かしいストラップが付いていた
松竹の休演日にみんなでユニバ行ったとき
たしか少年たちの舞台をしてた時やと思う
大勢で行ったらバレるんちゃうん?
なんて言う文ちゃんの言葉も聞かずに
全員を誘って行ったなー
ほんで記念にって買うてん
俺もまだ財布に付けてる
でも俺だけかなーって思ってた まだ付けてんの
Aもやったんや
思い出に浸ってたら
着信音がなった
なんの考えもなしに
電話に出たら
保育園からの電話やった
お迎えに来てください
ここから保育園までは電車を使って20分ぐらい
まー携帯渡さなあかんから追いかけるかー
で、俺は店を閉めて商店街を走った
シゲらしき人がロケしてた
すごいなー
って思ってたら救急車の音が聞こえて
杉さんがAを抱えているのが見えた
「杉さん! Aどうしたん?!」
「菊さん! すいません、同乗してもらえますか?
僕、みんなに連絡入れるんで」
「ええですけど…
Aの子供、保育園に迎えにいかな」
「僕行きますから」
よくわからず救急車に乗って病院に行って
Aのご両親が来たから
挨拶して帰った
WESTのみんなには会わへんのかった
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作者名：non. | 作成日時：2018年2月4日 11時
